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「黄金町バザール2015」開幕へ 摘発時そのままの「ちょんの間」限定公開も

タイからの参加作家・アーノント・ノンヤオさんの作品。自転車にさまざまな音が出る仕掛けが施されている

タイからの参加作家・アーノント・ノンヤオさんの作品。自転車にさまざまな音が出る仕掛けが施されている

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 黄金町エリア一帯で10月1日から、アートフェスティバル「黄金町バザール2015-まちとともにあるアート」が開催される。

「まちプロジェクト」では、ちょんの間や飲食店をインフォメーションやアトリエとして改装した5つの空間が建築作品として展示される

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 黄金町バザールは、初音町、黄金町、日ノ出町エリアで2008年にスタート。地域のまちづくりに取り組む「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」と「黄金町エリアマネジメントセンター」(中区日ノ出町2)が、高架下のスタジオや周辺の違法風俗店などを改装したアトリエ、既存店舗、屋外などを会場に、アートで街の再生を図るイベントとして共同で開催する。

 8年目となる今年は、日本とアジア6カ国からのアーティスト14組が滞在制作を行う「アートプロジェクト」に加え、新たにリノベーションした建物の公開や黄金町のまちづくりについて紹介する「まちプロジェクト」を開催。まちあるきツアーやトークイベント、パフォーマンス、ワークショップなど、会期中はさまざまなイベントを実施する。

 公募で選ばれたアートプロジェクトの参加アーティストは、アーノント・ノンヤオさん(タイ・チェンマイ)、キム・ウジンさん(韓国・京畿道)、グエン・ホン・ゴックさん(ベトナム・ホーチミンシティ)、ジョセフ・ガブリエさん(フィリピン・マニラ)、ナターシャ・ガブリエラ・トンティさん(インドネシア・ジョグジャカルタ)、岩竹理恵さん(日本・横浜)、浦川大志さん(日本・福岡)、小鷹拓郎さん(日本・東京)、さかもとゆりさん(日本・横浜)、進藤冬華さん(日本・札幌)、メリノさん(日本・横浜)。

 横浜市と中国・成都市のアーティスト・イン・レジデンス交流事業に参加したザン・ジンさんと吉本直紀さんによる成果発表や、ワークショップの先駆者であった故・宮前正樹さんと交流のあった3人のアーティストが宮前さんのワークショップを独自の解釈で「再制作」する特別プログラム「宮前正樹とワークショップ展」も行われる。

 また、2005年の一斉摘発当時のまま保存された違法風俗店3店舗を、予約制で限定公開することも予定しているという。

 黄金町バザールディレクターの山野真悟さんは「今年は特別難解な作品がなく、まちプロジェクトもあるので、『黄金町入門』のようなつもりで街歩きの手段として楽しんでほしい」と話している。

 会期は11月3日まで。開場時間は11時~18時30分。会期中有効のパスポートは前売300円、当日500円。

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