横浜の家庭菜園通販会社「おうち菜園」(横浜市中区相生町3)は10月11日、魚と植物を1つのシステムで育てる農業「アクアポニックス」の講座を開催する。
横浜市温暖化対策統括本部によるヨコハマ・エコ・スクール(YES)の認定講座として行う同講座では、近年海外で注目されているアクアポニックスの基本的な知識やメリットを紹介。おうち菜園が管理する小型のシステムを実際に見ることができる。
「未来の農業」として広まっているというアクアポニックスは、水産養殖と水耕栽培を掛け合わせたもの。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へ戻る仕組みとなっている。無農薬で水やりや肥料が不要、虫がつきにくい、土づくりが必要ない、生態系の縮図を体感できるなどの理由から、自宅の庭や室内で家庭菜園として楽しむ人が増えているという。
おうち菜園の濱田健吾さんは「アクアポニックスは地球に最も優しい農業。魚、植物、微生物が、まるで生態系のように支え合って育つ。日々忘れがちな自然の循環を、これを通して身近に感じてほしい」と話している。
会場はさくらWORKS<関内>。開催時間は10時30分~12時30分。参加費500円。筆記用具のみ持参。事前申し込みは、名前と参加人数を添えて、おうち菜園(Eメール info@ouchisaien.com)まで。
おうち菜園ではさらに、アクアポニックスの基礎を学べる日本初の学校「アクアポニックス アカデミー」を10月17日からスタートする。海外も含めたアクアポニックスの動向がつかめる専門情報サイト「AQUAPONICS NEWS」での情報発信や、家庭用アクアポニックス「アクアスプラウト」(12月発売予定)の販売など、さまざまな事業を通してアクアポニックスの国内での普及を目指す。