10月2日に開幕したビールの祭典「横浜オクトーバーフェスト2015」が10月12日、来場者10万人を突破した。

横浜オクトーバーフェストで祝福される佐藤慧さんと久保田望さん

　横浜オクトーバーフェストの過去最多の来場者数は14万9千人（2012年）。昨年は台風の影響で休業期間もあったが、今年は天候に恵まれ、このまま順調にいけば過去最多の来場者数を更新する見込みだという。12日は、テント内の中央ステージを舞台に、横浜オクトーバーフェスト初の、来場者によるサプライズプロポーズも行われた。

　同イベントを主催する横浜赤レンガ倉庫は、開幕前、昨年の横浜オクトーバーフェストでの出会いが交際につながったという1組のカップルの男性とその友人から、「ふたりが出会った1年後の10月12日に、思い出の地である横浜オクトーバーフェストであらためてプロポーズをしたい」と相談を受けていた。運営するスタッフ一同がその思いに共感し「横浜赤レンガ倉庫が出会いの場となり、これからも多くの人々に幸せを届けられる場所となれば」と、今回に限り特別にキューピッド役を引き受けたとのこと。

　当日は、ドイツ人楽団「WOHO & KALENDAR BAND」による最終ステージのアンコールの後、佐藤慧さん（鎌倉市在住、25歳）がステージに登場。会場全体が一体となり息をのんで見守る中、静かに手紙を開き、壇上から久保田望さん（横浜市在住、24歳）に熱い胸の内を伝え、プロポーズを成功させた。

　横浜赤レンガ代表取締役社長の久米本憲一さんは、花束とシャンパンを手渡しながら「横浜オクトーバーフェストでおふたりが出会い、絆（きずな）を深め、今ここで素敵な瞬間を迎えられたことを心からうれしく思う。これからもこの赤レンガ倉庫に思い出を重ねにきてほしい」と2人を祝福した。

　ドイツ・ミュンヘンで行われるビールの祭典を再現した「横浜オクトーバーフェスト」は、2003年から横浜赤レンガ倉庫イベント広場で毎年開催。横浜の秋を彩る風物詩として親しまれ、今年は日本初上陸のドイツビールや神奈川のクラフトビールなど過去最多100種類以上のビールを提供している。

　「横浜オクトーバーフェスト2015」の開催時間は、平日＝12時～21時30分、土・日曜・祝日＝11時～21時30分。入場料は300円（中学生以下無料）。10月18日まで（荒天時は休業の場合あり）。