横浜を舞台に激しいアクションを繰り広げ人気を集めた「あぶ刑事」シリーズ最新作の映画「さらば あぶない刑事」の公開を前に1月9日、関内ホール(横浜市中区住吉町4)で制作陣を招いたファンイベントが開かれた。
1986年にスタートした同シリーズは、今年で30周年。劇場版完結編となる1月30日公開の同作では、定年退職を目前にした横浜港署捜査課刑事のタカ(舘ひろしさん)とユージ(柴田恭兵さん)が、みなとみらいや山下町、野毛エリアなどで横浜を牛耳ろうとする中南米マフィアと死闘を展開する。
今回のイベントは、アクション映画が盛況だったころの横浜を取り戻そうと、「CJ CAFE」(中区海岸通1)店主の秋山健さんが常連客らと結成した任意団体「ハードボイルドヨコハマ」が主催した。
「『ハードボイルドが似合う街』というイメージを横浜に付けたのは、普段テレビに映らない番組のスタッフたち」だと、監督の村川透さんや脚本家の柏原寛司さん、カメラマンの仙元誠三さん、カースタントの竹内雅敏さんら制作陣を迎えたトークショーを実施。サプライズゲストとして、岸本猛役の伊藤洋三郎さんと山路瞳役の長谷部香苗さんも登場し、現場での思い出や苦労話を披露した。
イベントでは、ハードボイルドヨコハマのメンバーが作成したドラマシーズン1全51話のロケ地マップも配布し、映像を見ながら30年前と現在の街の違いを細かく解説。そのほか舘さん・柴田さんのサイン入りグッズのオークション、参加者が一芸を披露する「タカ・ユージなりきりコンテスト」も開催された。
秋山さんは「『あぶ刑事』を観て横浜に引っ越してきたという人が店のお客さんだけで10人もいた。最近は『犯罪都市に思われたくない』とロケと断られてしまうこともあるが、どうすれば以前のように許可してもらえるのか、考えていきたい」と語った。
映画公開に合わせ、横浜市もタイアップキャンペーンを実施。16日~2月29日まで、市内の観光案内所などで最新作のロケ地マップを配布するほか、劇場版全シリーズのパネル展(1月12日~2月28日、横浜赤レンガ倉庫2号館1階)や横浜シティガイド協会によるロケ地ガイドツアー、劇中で実際に使用されたNISSAN GT-Rの展示・乗車体験(1月13日~2月29日、日産グローバル本社ギャラリー)を開催する。詳細は映画「さらば あぶない刑事」公式サイトから。