横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で1月30日から、現代日本を代表するアーティスト・村上隆さんの現代美術を中心とするコレクションを初めて大規模に紹介する展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」が開催される。
現代美術と日本の伝統絵画、ハイカルチャーとポップカルチャー、 東洋と西洋を交差させた作品で世界的な評価を受ける村上さんは、アーティストとして精力的な創作を行う一方、キュレーター・ギャラリスト・プロデューサーとしても多岐にわたる活動を展開。また、国内外のさまざまな美術品を独自の美意識と価値観で蒐集し続けており、そのコレクションは5,000点以上に及ぶ。
今回の展示では、その中から約400点を、地域や流派といった既存のカテゴリーを取り払い、感覚的または機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考える。
会場は大型彫刻やインスタレーションが林立する「彫刻の庭」、東洋陶磁や江戸期の絵画が整然と陳列される「日本・用・美」、ありとあらゆるものを「玉石混交」「ノーロジック」に展示した「村上隆の脳内世界」、参加型の作品や映像インスタレーション作品を通して美術教育や歴史について考察する「スタディルーム&ファクトリー」、1950年代から現在までの国内外のアート作品をほぼ制作年に沿って機械的に展示する「1950-2015」の5つのセクションで構成する。
横浜美術館の担当者は「現代美術を中心に東西の骨董や現代工芸、民族資料にまでおよぶ圧倒的な物量と多様さをご覧いただけるので、幅広い層の方にお楽しみいただけると思う」と話している。
また、初日の1月30日には、横浜美術館館長の逢坂恵理子さんと、ゲストキュレーターの三木あき子さんを聞き手に、村上さんを迎えたトークイベントを開催(定員に達したため申込受付終了)。イベントの様子は後日動画で公開される。
会期は4月3日まで。木曜休館(2月11日は開館)。開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。チケットは一般=当日1,500円・前売り1,300円、大学・高校生=当日900円・前売り800円、中学生=当日400円・前売り300円、65歳以上=1,400円、小学生以下無料。