野毛の横浜市中央図書館近くに3月17日、築約50年の元旅館を改装したゲストハウス「Futareno(フタレノ)」(横浜市中区野毛町4、TEL 045-308-8577)がオープンした。
運営する田中健太さんと山倉未奈さんは、2012年4月から約一年間各国のゲストハウスに泊まりながら世界を一周した経験から、自分たちで人が集まる場を作りたいと、2014年からオーストラリアでのワーキングホリデーで資金を貯蓄。飲み屋が集まる街がいいと、野毛の物件を選んだ。
約10年前まで「双葉旅館」として営業していた木造2階建ての日本家屋を改修(renovation)したことから、名前は「フタレノ」と命名。田中さんと神奈川大学の同級生だった建築家の幸地俊一さんが設計を手がけ、壁塗りやセメント打ちなどの作業はSNSでボランティアを募って自分たちで行った。
客室は男女共同のドミトリー(3,000円/人)、女性専用ドミトリー(3,200円/人)、2人用和室(2人利用7,400円/室、1人利用4,200円)、 2~3人用洋室(3人利用10,500円/室、2人利用8,000円/室)、 2~4人用和室(4人利用14,000円/室、3人利用12,000円/室、2人利用9,000円/室)の5部屋。各部屋の外に付いた庇やすりガラスなど、旅館の趣きを残しながら、新たに小上がりや化粧台を設置したり、天井を取り払ったりと、ゲストハウスとして使いやすく広い空間に仕上げた。
共用のトイレ、洗面所、バス、キッチンもあり、エントランスの土間には大きな本棚や改装時に出た廃材を使った家具などを設置。いずれはカフェやバーとして、宿泊客以外も利用できるようにしたいという。
田中さんは「外国人の方にも、日本家屋の良さを知ってほしい。交流するだけでなく、落ち着いてそれぞれの時間を過ごせる、いろんな人が居心地良く楽しめる場になれば」と話している。
宿泊予約はホームページから。電話受付時間は8時~11時、16時~21時。