横浜港内港地区および都心臨海部で7月27日、水陸両用バスの社会実験が始まった。
横浜の観光名所と海を結び、横浜港の景観を気軽に陸と海から楽しんでもらおうと試験導入される今回の水陸両用バスは、国内で新たに開発した車両を用い、市内で活躍するデザイナーの天野和俊さんが外観をデザイン。1頭のくじらをイメージし、赤と青を基調にしている。運行事業者は日の丸サンズ(東京都文京区)とシティアクセス(横浜市中区新山下3)。
27日に行われた式典では、ラッピングされた新車両を初披露。横浜市の平原敏英副市長は「横浜は海からの見え方も意識したまちづくりを進めている。海から見ることで新しい横浜を発見していただきたい」とあいさつした。
コースは日本丸メモリアルパークまたは赤レンガパークの乗車場からスタートする2種類を設定。 みなとみらい21地区や関内地区の街並みを観ながら陸上を走行後、日本丸メモリアルパーク内のスロープから海上へ進水、パシフィコ横浜・横浜赤レンガ倉庫沖まで海上ルートを周遊後、陸へ上がる。波・風が穏やかな時には、新港ふ頭を一回りするルートでも運行する。所要時間は約70分で、定員44人。
市民向けの営業運行は8月10日からを予定。料金は大人3,500円、小学生以下1,700円。実験期間は2020年3月末まで。