横浜夢座は8月14日から、横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)で女優・五大路子さんのひとり芝居「横浜ローザ 赤い靴の娼婦(しょうふ)の伝説」を上演する。
20周年記念チャリティーコンサートにはダ・カーポさん、テミヤンさん、山崎ハコさんらが参加
「横浜ローザ」は、白塗りの厚化粧に白いドレスを身にまとい、終戦直後から横浜の街角に出没していた伝説の娼婦「ハマのメリーさん」をモデルにした舞台作品。五大さんが5年間かけて取材し、脚本家・杉山義法さんがシナリオを手掛け、1995年の初演以来、五大さんがライフワークとして演じ続けている。
企画・出演=五大さん、作=杉山義法さん、構成・演出=大西一郎さん。スペシャルゲストとしてフルート奏者の杉山葉子さんも登場する。
16日には、横浜赤レンガ倉庫1号館で、横浜ローザ20周年記念チャリティーコンサート「響け!ローザへの思い」も開催。朗読セクションに五大さん、音楽にダ・カーポさん、テミヤンさん、山崎ハコさんらを迎え、港町ヨコハマの戦後を生き抜いたひとりの老娼婦への思いを綴る。
五大さんは「戦後から71年、彼女の魂は、この街を今もきっとさまよっているだろう。今この時、この街を、この国を、私達を、どんな眼差しで見つめるのだろうか。ドキドキしながらその瞬間に立ち会おうとしている20年目のローザに向かう私です」とコメントしている。
会場は赤レンガ倉庫1号館・3階ホール。チケットは、一般前売=4,500円、学生前売=3,000円。8月18日まで全5公演。
「横浜夢座」は五大さんが座長を務める演劇集団。「横浜からの演劇の発信」を目的に1999年に旗揚げし、今年で15年目を迎える。これまで「横浜ローザ-赤い靴の娼婦の伝説-」、朗読公演「赤い靴の少女」母・かよの物語、ひとり芝居「横浜ローザ」、「野毛 武蔵屋~三杯屋の奇跡~」などを上演。五大さんは2008年に第29回松尾芸能賞演劇優秀賞、日本アンチエイジング歯科学会アンチ エイジングアワード2008を受賞。2011年に第46回長谷川伸賞を受賞。2015年にアメリカ・ニューヨークで初の海外公演を実現している。