横浜市交通局は定期観光バス「横濱ベイサイドライン」の9月運行終了に向け、9月1日から30日まで「さよならベイサイドライン」キャンペーンを実施する。
横浜市は横浜大博覧会(1935年)での走行を機に、同年12月から市内15カ所を巡回する遊覧バスの正式運行を開始。市内遊覧バスは日中事変の拡大に伴いガソリン節約のため1937年10月から一時休止するも、1953年1月に運行再開し、これまで80年にわたり観光事業の振興を担ってきた。
現在3コース(午前/午後/夜景)を運行している横濱ベイサイドラインは観光ニーズの変化に伴い利用者数が減少。9月30日をもって運行終了するが、キャンペーン期間中は、乗車日当日に横浜駅東口案内所(そごう横浜地下1階)で、観光バスをモチーフにした「パズル型記念乗車券」を先着1,500人に発行する。
横浜市交通局は、横濱ベイサイドラインの運行終了に合わせ、10月1日から観光スポット周遊バス「あかいくつ」を増便し、新たに3路線「ぶらり三溪園BUS」「ぶらり赤レンガBUS」「ぶらり野毛山動物園BUS」の運行を開始。また、横浜ベイエリア一日乗車券「みなとぶらりチケット」の表記デザインをリニューアルし、適用エリアを拡大する。
9月24日には、横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港1)で「運行記念セレモニー」を開催し、新路線ラッピングバスのお披露目やミニバス乗車、「ぶらり野毛山動物園BUS」乗車体験ツアー(小学生対象、事前申込制)を実施する。
横浜市交通局の担当者は「横浜市交通局では、長年利用者数が低迷していた横濱ベイサイドラインを発展的に解消し、需要の高い自由散策型の観光に重点対応することにした。これからも10月から増便する『あかいくつ』や、リニューアルする『みなとぶらりチケット』をご利用いただき横浜観光を楽しんでもらえたら」と話す。