横浜エアジン(横浜市中区住吉町5)で9月20日、国際連合職員や国際NGOスタッフとして、東ティモールやアフガニスタンなどの紛争地での紛争処理や武装解除に取り組んできたジャズトランペッター・伊勢崎賢治さんのライブ&トークが行われる。
伊勢崎さんは、1988年から、内戦初期のシエラレオエネを皮切りにアフリカ3カ国で10年間、開発援助に従事。2000年より、東ティモールで国連PKO暫定行政府の県知事を務めた後、2001年に再びシエラレオネに国連PKOの幹部として赴任し、武装解除を担当して内戦の終結に貢献。2003年からアフガニスタンでも日本政府特別代表として、武装解除に尽力した。現在は、東京外国語大学大学院教授として、戦争に特化した国際政治、平和構築・紛争予防学などを教えている。
著書に「本当の戦争の話をしよう: 世界の『対立』を仕切る」(朝日出版社)、「日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門」(朝日新書)、「武装解除 紛争屋が見た世界」(講談社現代新書)など多数。
2003年よりトランペットの演奏を始め、2010年にプロデビュー。都内のライブハウスなどで演奏活動をしている。
ライブは、伊勢崎さんのほか、坂本千恵さん(ピアノ)、鈴木堅登さん(ベース)、坂本貴啓(ドラム)の4人編成。マイルス・デイビスのジャズスタンダードや、オリジナル曲などを演奏する。演奏の合間に、日本の憲法上「交戦」ができない自衛隊の紛争地への派遣や、世界の平和構築に向けた課題などについて話をする。
ライブ&トークは、9月22日にJICA横浜(横浜市中区新港2)で開催される平和をテーマにした映像の祭典「国際平和映像祭」の関連企画として開催される。ライブ&トークをコーディネートした一般社団法人国際平和映像祭理事の杉浦裕樹さんは「1987年に国際連合からピースメッセンジャーの称号を授与された都市『横浜』で、世界に目を向け、平和な世の中をつくるために、この横浜からできることを考える機会になれば」と話している。
当日は19時30分開演(19時開場)。ミュージックチャージ2,500円。問合せは横浜エアジン(TEL 045-641-9191)まで。