新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて4月11日より臨時休館している横浜市立図書館が、横浜に伝わる民話、伝承などをテーマとした、手作り紙芝居の動画を公開している。
横浜市内の昔話・民話、昔の遊びなどをテーマとした地域の魅力を伝える紙芝居を、子どもをはじめ、多くの方におうちで楽しんでもらうため、関係団体・個人のご協力を得て実現した。
外出自粛が求められる中、家族で楽しめる「おうちで楽しめるコンテンツ」を紹介。
横浜の泉区(旧戸塚区)に伝わる昔話、『ねこのおどりば』の紙芝居です。
<あらすじ>
むかし、「水本屋」というしょうゆ屋がありました。ある時、水本屋で毎日、手ぬぐいがなくなることがつづきました。主人が見はっていると、それは、家でかっていたねこのトラが、毎晩、なかまのねこたちと近所のおかでおどる時に使っていたのでした。
<演じ手>
紙芝居おじさん としょくん
※泉区(旧戸塚区)の「踊場」にまつわる昔話・民話
横浜の旭区に伝わる民話、『キツネのひるね』の紙芝居です。
<あらすじ>
ある日、おじいさんはつりに出かけるとちゅうで、道でひるねをしているキツネを起こしてしまいました。キツネはその仕返しに、おじいさんを化かしてびっくりさせます。
<演じ手> 紙芝居おじさん としょくん
※旭区の昔話・民話
横浜の中区のお話『たくあん大明神』の紙芝居です。
<あらすじ>
外国人の会社で働いているともぞうさんは、たくあんが大好物。いつもたくあんの入ったべんとうを温めて食べます。たくあんのにおいが苦手な外国人は、他の食べ物が買えるように、ともぞうさんの給料を上げました。それ以来、会社ではたらく日本人は、給料を上げてもらいたい時には、弁当にたくあんを入れるようになりました。
<演じ手>
ほどがや「えかたりーべ」
※中区の現代民話
横浜の旭区に大正の頃、住んでいた不思議な力を持つ女の人の話です。
<あらすじ>
サツさんは、なくしものをさがしたり、地中にうもれていた観音さまをほり出すなど不思議な力を持つ女の人でした。そのうわさを聞いて、遠くから人々がおつげを聞きにやってきました。
<演じ手>
ほどがや「えかたりーべ」
※大正期の旭区に実在した人物を扱った創作