横浜市営地下鉄「踊場」駅が「猫の日」の2月22日から、切符の台紙を「踊る猫」デザインにリニューアルした。「踊場」の由来は「古猫が集い毎夜踊った」という言い伝えによる。
横浜市営地下鉄ブルーライン「踊場駅」2番出口を出てすぐのところにある「踊場の碑」
「古猫が集い毎夜踊った」という言い伝えのある横浜市営地下鉄ブルーライン「踊場駅」(横浜市泉区)。同駅付近の「踊場の碑」には「踊場の地名は、伝説として古猫が集り、毎夜踊ったので生じたと言はる」と記されている。
駅は、憩いの広場をイメージし、柱のない大きなドーム空間のある駅で、関東の駅100選にも選定されている。駅の出入り口には猫の装飾があり、壁に大きな猫の目がデザインされ、天窓には3匹の踊る猫があしらわれるなど、たくさんの猫のモチーフが乗客を出迎えている。
そんな「猫の駅」である「踊場駅」、横浜市営地下鉄では、同駅限定で「猫の日」の2月22日、切符の台紙を「踊る猫」デザインにリニューアルした。「猫の日」は猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」ともじって決められた日で、猫の日制定委員会が1987(昭和62)年に制定。「踊る猫」デザイン台紙の切符の販売は22日の始発から発売された。
2月22日は「猫の日」!「古猫が集い毎夜踊った」という言い伝えの踊場駅で・・・
— ヨコハマ経済新聞 編集部 (@hamakei) February 20, 2021
▽地下鉄「踊場」駅 切符台紙を「踊る猫」デザインにhttps://t.co/mjvx14DSoZ#横浜 #地下鉄 #猫の日
猫の日にちなんだ「踊る猫」デザインの切符の作成は、駅員横浜市交通局の職員が相談して実現。券面には駅内の猫と同じデザインのモチーフが並ぶ。1日限りではなく、22日以降当面の間は、「踊場駅」で紙の切符を購入すると猫台紙で発券される。
交通局の担当者に「何枚限定なのですか?」と限定数を尋ねると「一日乗車券と片道切符では台紙のサイズが違うので何枚というのは計算できないのです」との答え。
一日乗車券や領収書はサイズが大きい。黄色は踊場駅発行。ピンク色は関内駅発行
思わず猫がたくさん欲しくて、大きな一日乗車券と、領収書まで出してしまったが・・・。
改札を出て右手方向に続く、猫のあしあとを辿ると「こんなところにも猫」と「大きな猫の目」「天窓に3匹の踊る猫」にも出会うことができる。
動画で辿ってみよう
横浜市営地下鉄踊場駅 足あとを追いかけて
猫の撮影をする人の姿も見かけられた
改札を出て左手方向、2番出口に向かうと、「大きな猫の目」があり、出口を出てすぐ右方に「踊場の碑」がある。
横浜市営地下鉄踊場駅 言い伝えのある方へ
踊り場の碑の由来
1.2出口側の壁には「おどりば ねこまつり」と題する写真展が2月28日まで開催されている。
猫がずらりの「おどりば ねこまつり」
塗り絵や
イラスト作品も
このコンコースのスペースは非営利の地域活動に対して無料で貸し出されており、「おどりば ねこまつり」は2015年から駅から徒歩2分ほどのメキシカンバー「ナパーム」が呼び掛けて毎年開催を続けている。
店に着くと、道路側からすぐ目につくところにお知らせがあった。
※2021年の「おどりば ねこまつり」は2月28日まで
お店でも2月22日限りの「ネコ祭り」
店主の渡辺晃浩さん
お客さん
「神奈川昔話集」によると、にぎやかな歌で、手ぬぐいを被って踊っていたという猫たちがいて、「踊場」と呼ばれた丘がある。
「ナパーム」はそんな猫たちのことを思い浮かべるような楽しい音楽を流す人がいて、タコスのおいしいメキシカンバーだった。
そうしてウソとマコトの間の夢物語のような、踊る猫たちの駅、踊場を後にした。
改札に猫いっぱいの一日乗車券を入れて
関内駅に帰還すれば、カウントダウンボードは100周年まであと38日を告げていた。
関内駅改札内のカウントダウンボード
紀あさ + ヨコハマ経済新聞
編集後記
来年は2022年2月22日と2が6個もある「ニャン」度がアップする「猫の日」、来年までこの台紙があったら、再来したいなぁと思いました。しかしあまりにも無作為な位置に自動改札のスタンプが押されるので、もしコレクションしておきたかったら、そこだけは要注意です・・・!
222の記事なのですが・・・記事URLを見ていただくと・・・ヨコハマ経済新聞の333本めの特集でした。