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写真で見る、国内初のクルーズ船5隻が同時着岸 今後の横浜港客船入港予定

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4月28日、横浜港に5隻のクルーズ船が着岸した。5隻の同時着岸は国内初だった。

本稿では各客船ターミナルから見たクルーズ船の模様と、今後のクルーズ船の横浜港入港予定をまとめた。

 

横浜港大さん橋に「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」

 横浜港が日本初の5隻の同時着岸を迎える日、大さん橋(横浜市中区海岸通1)には両側に1隻ずつ着岸していた。


大さん橋屋上「くじらのせなか」

 商船三井客船が運航する「にっぽん丸」は、28日9時に入港、17時にゴールデンウィーク日本一周クルーズに向け出港した。次港は壱岐。


「にっぽん丸」 総トン数=2万2,472トン、全長=166.6メートル、乗客定員=400人

 郵船クルーズが運航し、船籍が横浜の「飛鳥Ⅱ」はゴールデンウィーク 九州・沖縄クルーズの途中で、同じく28日9時に入港、17時に出航。前港は八戸、次港は油津。


「飛鳥Ⅱ」総トン数=5万444トン、全長=240.96メートル、乗客定員=872人

 大さん橋国際客船ターミナルは、芝生の広場がある屋上広場は24時間オープン。客船の入出港とともに、みなとみらい・山下公園など港の景観を楽しむことができる。

新港ふ頭に「バイキング・オリオン」

 新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド、中区新港2)は、横浜港大さん橋から赤レンガ倉庫を挟んで西側に位置する商業施設・ホテルが一体となった客船ターミナル。併設のハンマーヘッドパーク及びデッキは、みなとみらいの最新眺望スポット。


新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)入口


トレードマークはハンマーヘッドクレーン

 新港ふ頭には「バイキング・オリオン」が28日7時30分に入港、30日19時に出航予定。前港は清水、次港は小樽。


バイキング・オリオン


バイキング・オリオン

大黒ふ頭に「クイーン・エリザベス」と、日本初寄港の「MSCベリッシマ」

 少し足を延ばして大黒ふ頭(鶴見区)へ。


道路からみても存在感のあるクルーズ船

 大黒ふ頭には28日6時30分に「クイーン・エリザベス」が着岸、同日20時に出航。前港は秋田、次港は鹿児島。


手前(右)がクイーン・エリザベス

 大黒ふ頭は、ターミナル内へは乗船者以外の立ち入りができないが、立ち入り禁止区域の外からであれば、近付いて見ることはできる。

 26日7時30分に着岸した日本初寄港の「MSCベリッシマ」は日本に寄港する最大・最新のもの。29日19時に離岸した。出港後は横浜港発着のクルーズをスタート。12月までに27回のクルーズが予定されている。前港はシンガポール、次港は鹿児島。


奥(左)がMSCベリッシマ

最大・最新の「MSCベリッシマ」の中は・・・

 「MSCベリッシマ」、船籍は地中海のマルタで、総トン数は17万1,598トン、乗船定員は4,418人。全長315メートルで、90メートルのプロムナードや、前衛的なデザインの船内ともに、携帯アプリによる情報提供システムや音声対応人工知能装置などの最新技術を導入している。


全長315メートルの「MSCベリッシマ」


屋外プール


TVスタジオ


アトリウム


もはやちょっとした「町」のよう

 実際のところ「MSCベリッシマ」の定員より人口が少ない「町」は国内に100以上ある。

横浜ベイブリッジスカイウォークや大黒海づり公園側から

 大黒ふ頭はターミナルに入れないが、付近の入場無料の横浜ベイブリッジスカイウォークから見下ろすこともできる。通常は土日のみに開放されているスカイウォークは、28日は着岸した船を見られるようにと8時から18時まで無料開放されていた


1989年(平成元年)9月27日に開通した横浜ベイブリッジ

 あるいは大黒海づり公園の側に進んでいくと、柵越しだが船が見やすい場所もある。


柵には近寄ることができるのでよく見える


クイーン・エリザベス


MSCベリッシマ


日が沈んだ後は


船の灯りも

横浜港、今後のクルーズ船の着岸予定

 海路のにぎわいを取り戻してきた横浜。5月も横浜港へは多くのクルーズ船の入港が予定されている。


5月の入港予定 5月7日には4隻同時 

 かつて横浜ベイブリッジを通過できずに大黒ふ頭で発着を行っていた英国船籍の「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)は、4月20日から横浜ベイブリッジを通過して、大さん橋国際客船ターミナルで発着を行うことができるようになった。5月7日にはそのダイヤモンド・プリンセスと飛鳥IIが大さん橋に並ぶ予定、注目したい。

 横浜市は、横浜港の客船入港予定や関連イベント情報をおおむね月1回の頻度で届ける横浜港クルーズメールも発行しているので、クルーズ船に興味を持たれたら、登録してみるのもいいかもしれない。

幻の6隻同時計画、見る夢は7隻同時

 今回は「5隻同時」で「日本初」だったが、2019年4月27日には横浜港は日本初の「4隻同時着岸」も果たしていて、今回は自らの記録を塗り替えた形。

 さらに、実は2020年5月にはコロナ禍で幻となった「6隻同時」の計画もあった。

 横浜市は、横浜港の「クルーズ発着拠点」としての整備を重ね、物流用の山下ふ頭と本牧ふ頭を含めると、2020年度からは横浜港に7隻同時着岸の運用が可能となっている。

 今後いつか「6隻同時」「7隻同時」に迎えられる日が、平和に訪れることが待ち遠しい。

 

ヨコハマ経済新聞+紀あさ

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