サッカー・Jリーグの「観戦者調査」で、2010年から6年連続で「地域貢献度」トップの川崎フロンターレ(以下、川崎F)。さまざまなアイデアでサポーターとチームの絆を深めてきた川崎Fサッカー事業部プロモーション部長・天野春果さんを招いたトークイベント「Jリーグ最強の企画屋・天野春果さんに聞く『地域とスポーツのしあわせな関係』」が1月25日夜、さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)で開催される。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会に出向が決まり、2017年度からしばらく川崎Fを離れる天野さんに、サッカーを通じてまちに暮らす人たちとともに多彩な切り口でコミュニティを育て続けてきた原点を聞く。
天野さんは、米国の大学でスポーツマネジメントを学び、1997年に川崎Fの前身・富士通川崎フットボールクラブに入社して以来、地域とチーム・選手をつなげる仕事を続けてきた。
これまで天野さんは、川崎市教育委員会と協働し、図書館で行われるイベントに選手を派遣して読書の楽しさを伝えるキャンペーン「川崎フロンターレと本を読もう!」を実行したり、川崎市がロケ地となったヒット映画「シン・ゴジラ」(2016年)とコラボレーションした企画を展開したりと、数々のイベントで話題をさらってきた。
こうした取り組みが奏功し、Jリーグが毎年実施している「Jリーグスタジアム観戦者調査」の「ホームタウンで大きな貢献をした」という項目で2010年から6年連続で「大いにあてはまる」と答えた観客の割合が1位となる快挙を達成している。天野さんは2016年11月、この20年の歩みを著書「スポーツでこの国を変えるために~スタジアムの宙(そら)にしあわせの歌が響く街」(小学館)にまとめている。
今回は、この通称「スタ宙」(スタチュー)の内容を軸に、地域密着型イベントの数々を天野さんとつくってきた川崎Fサポーターで、ファシリテーターの大枝奈美さんが聞き手となる対談方式でトークを進める。天野さんの地域への思い、被災地・陸前高田市とのつながり、スポーツの可能性などについて話を深めていく。
2019年のラグビーワールドカップ、2020年東京五輪で野球・ソフトボール競技開催など、ビッグイベントが予定されている横浜にとっても、参考になる視点が得られそうだ。
聞き手を務める大枝さんは「横浜市の真ん中で、川崎Fのことを話題にするとあって緊張するが、五輪組織委員会に行く直前の天野さんから、地域の価値、つながりを高めていく具体的なアクションの作り方、それを積み重ねた時に見えてきた風景などを聞き、みなさんと共有できたら」と話している。
開催時間は19時~21時(開場18時15分)。参加費は大人1,500円、学生1,000円。申し込みはPeatixのイベントページから。