みなとみらいのショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」(横浜市西区みなとみらい5)で2月10日、環境未来都市を掲げる横浜の魅力を発信するショートフィルム「一粒の麦」の完成発表会が行われた。
米国アカデミー賞公認であるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」と、環境未来都市を推進する横浜市が製作したショートフィルムプロジェクトの一環。
同作は、元町の老舗パン屋ウチキパン(中区元町1)をモデルに、ホンダパンの4代目店主が創業当時の味を取り戻そうと奔走する時間と国境を越えた物語。ホンダパンの店主を柄本明さん、フランスのパン職人である絵里子役を、NHK連続テレビ小説「マッサン」のヒロインを務めたシャーロット・ケイト・フォックスさんが演じる。作品時間は17分59秒。
完成発表会には、林文子市長をはじめ、シャーロットさん、フランス人落語パフォーマーのシリル・コピーニさん、鈴木勉監督、SSFF & ASIA代表の別所哲也さんらが登壇。鈴木監督は「横浜に小麦畑があったことに着想を得て生まれた作品。横浜でしか作れないユニークな映画を撮りたいと思い横浜の歴史を徹底的に調べた。これからも横浜発祥を題材に映画を作りたい」と語る。鈴木監督はショートフィルム「胡同の一日」で、SSFF & ASIA 2008で日本人として映画祭史上初のグランプリを受賞している。
作品は、ブリリア ショートショート シアターで開催される「アジアショートフィルムプログラム2017」(2月16日~3月15日)と、6月開催の「SSFF & ASIA2017」内でも上映される。
2月10日からショートショート×環境未来都市・横浜『一粒の麦』公式サイトで本編とメイキング映像が公開されている。
別所さんは「映画は長さではなく、短くてもハートフルで心に残るすばらしい作品が作れる。そんな映画の魅力を僕はショートフィルムから教えてもらった。この作品には皆さんの知らなかった横浜の魅力が詰まっていると思う。シャーロットさんのチャーミングさや、柄本さんの味わいのある演技に酔いしれていただき、鈴木監督の未来も応援してもらえたら」と話す。
同館の開館時間は10時~22時。火曜休館。チケットは大人・学生1,000円、小人(3歳~中学生)・シニア800円。2月17日までヨコハマ・フットボール映画祭2017が開催中。