三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)は3月25日から、夜間にライトアップされた桜や古建築を楽しむ「観桜の夕べ」を開催する。
「観桜の夕べ」は、桜が咲く春の三溪園を夜間も楽しむことができる毎年恒例のイベント。桜の開花状況に合わせ、開園時間を延長する。
期間中は、三溪園を代表する「三重塔」などの歴史的建造物が配置される園内で、ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤマザクラ、シダレザクラをはじめ、同園の創設者である原三溪の出身地・岐阜県ゆかりの淡墨桜(うすずみざくら)2世、荘川桜(しょうかわざくら)2世、高桑星桜(たかくわほしざくら)など約300本の桜をゆっくり鑑賞することができる。また、4月1~2日には、外苑・中央広場で太郎次郎一門による「猿まわし」も行われる。
観覧場所は外苑の大池周辺(17時以降は、内苑、外苑奥、三重塔への山道は立入禁止)。ライトアップは日没前の18時30分頃から。本牧通りから三溪園正門までの約500メートルの道は桜道と呼ばれ、両側の並木が花のトンネルをつくる。
三溪園の担当者は「ライトアップされた園内は昼間とは違った幻想的な雰囲気に。桜の花と古建築が織り成す優美な世界での散策をご堪能いただけたら」と話す。
「観桜の夕べ」開催中の開園時間は9時~21時(入園は20時30分まで)。入園料は大人=500円(市内在住65歳以上無料)、小学生=200円。4月9日まで。
三溪園は、実業家で茶人の原三溪が作った日本庭園。国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含めて17棟の建築物を有し、広大な敷地の起伏を生かした庭園との調和がはかられている。