関内の屋上バー「The Bar Tenmar」(横浜市中区相生町2)が4月1日、今年の営業を再開した。
教え子たちと『こんなことをしたらおもしろい』とアイデアを出し合い作りあげた屋上バー
同店は、関内桜通りのビル屋上に2009年10月1日にオープンしたカウンターバー。天井がないオープン店舗のため、昨年12月から冬期休業していた。
同店のマスターは、大学卒業後に共同通信社で記者として働き、その後35年間、中学と高校で社会科の教鞭をとっていた斎藤天馬さん。在職中にバーテンダー養成スクールで学んだ技術を生かし、県立神奈川総合高校の教員を定年でリタイアした後に、実家が経営する創業130年以上のたばこ屋が入居するビルの屋上スペースを活用してバーの営業を始めた。
バーのコンセプトは「カリブの海賊の陣地」。木目を基調とした内装で、頭上には船の帆をイメージした白い可動式シェードを装飾。コンクリートのカウンター席に座ると、海賊地図を模したメニュー表が渡される。店舗の設計から始まり、店内装飾やメニュー作成、ブログやホームページなど、すべて斎藤さんの神奈川総合高校時代の教え子たちが手掛けた。
店舗面積は約33平方メートル、カウンター13席。ドリンクやフードをすべて500円で提供している。同店のおすすめドリンクは、「ホットバタード・ラム」「ロシアンティー」「カフェ シベリアーノ」「モヒート」など。フードは、マスター手作りのトマトベース「ロールキャベツ」、「ソーセージ盛り合わせ」などを提供する。
斎藤さんは「雨天・強風・極寒時はお休みの屋上バーも8回目の春を迎えた。ほかのお店の真似はせず、教え子たちと『こんなことをしたらおもしろい』とアイデアを出し合い作りあげた。The Bar Tenmarは、この時期、日本で一番『ホットバタード・ラム』を売るバーかもしれない。雨が降ったら休業ですよ」と話している。
営業時間は18時~23時。雨天休業。