アパホテルなどを運営するアパグループ(東京都港区)は4月7日、大型タワーホテル「アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉」の新築工事の起工式を開催した。
同ホテルは、高機能、高品質、環境対応型をコンセプトとする「新都市型ホテル」で、1棟のホテルとしては日本最大となる2,311室の客室を備える。ビルは地上35階・地下2階建てで高さ135.5メートル。設計は久米設計・新居千秋都市建築設計が、施工は大林組が担当し、東京五輪前年の2019年秋の開業を目指している。
建設予定地は、みなとみらい21地区と関内地区の結節点である北仲通北地区B-2地区(横浜市中区海岸通5)で、「海岸通団地」や2013年に解体された「万国橋ビル」の跡地を含む面積8,330平方メートル。
ホテルは、全館LED照明採用のエコ仕様で、全客室に50型以上の大型テレビを標準設置するほか、無料Wi-Fi接続サービス、ハイグレードアメニティを導入する。
ホテル1階と最上階(35階)にレストラン・カフェなどの飲食店5区画と、コンビニエンスストアや売店など2区画を設けるほか、最大600人を収容する大宴会場、リラクゼーションエリアとして露天風呂付き大浴殿、屋外プール、フィットネス・エステなども併設される。
外部空間は、運河沿いに既設の公園と連続した「水際線プロムナード」を整備し、約3,000平方メートルの広場には「水と緑のモニュメント」を設け、憩いとにぎわいの空間をつくり、新たな顔となる水際空間の演出を図る。
また、建物低層部には歴史的建造物「万国橋ビル」のファサードを新築復元するとともに、隣接するUR賃貸住宅「シャレール海岸通」や「横浜第二合同庁舎」の低層部の外壁との連続性に配慮したデザインとなる。
先に行われた記者発表でアパグループの元谷外志雄代表は「計画地は、2015年1月21日に実施された競争入札により落札したが、当初より日本最大級ホテル建設を行うべく入札に臨んだ。本案件は馬車道駅3分、周辺には開発中のビルや市役所の移転も控えていることから、ビジネス需要も多く見込める。みなとみらい周辺地区には赤レンガ倉庫を始めとした観光名所が数多く存在することから、大浴場に加えてプールも設置するなど、都会に居ながらリゾート気分も楽しめる『アーバンリゾートホテル』をコンセプトとして設計を進めてきた。高稼働・高単価を目指していきたい」と述べた。