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横浜市大木原生物学研究所産の大麦でつくったクラフトビールが誕生 「KORNMUTTER 麦畑の精霊」

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 横浜市立大学の木原生物学研究所(横浜市戸塚区舞岡町641)で栽培した大麦を使用したクラフトビール「KORNMUTTER(コルンムッター)麦畑の精霊」の販売が5月3日に始まった。

運河パークに「みんなでつくる麦畑」が出現 横浜市立大学・みなとみらい麦畑化計画

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 ビールは、世界でも有数の麦の研究機関である木原生物学研究所が育てた横浜産の大麦品種「ミカモゴールデン」を原料とし、神奈川県厚木市の地ビールブルワリー「サンクトガーレン」が製造を担当した。

 商品名のコルンムッターはドイツ語で「穀類の母」という意味。ドイツの民間信仰では、精霊「コルンムッター(麦の母)」が受粉を助ける風を送り、麦畑に穂波が立つといわれている。

 ビールは、シンプルな味わいの中にホップの魅力を凝縮した「ゴールデンエール」スタイルのビールで、アルコール分5%、330ml。ナビオス横浜(中区新港2)1階レストラン「オーシャン」と3階バーラウンジ「シーメンズ」、サンクス金沢八景駅前店、サンクトガーレンのネット販売などで取り扱う。

 横浜市立大学木原生物学研究所の坂智広教授は「研究所の研究成果を生かし『ビール』というだれもが親しめる飲み物をつくることを通して、大麦・小麦の多様性や穀物としての重要性を知るきっかけにしてほしいと販売を企画した。今後は、麦踏みやパン作りなどの市民参加型のイベントも実施していきたい」と話している。

 木原生物学研究所は、里山の自然が保存されている舞岡リサーチパーク内の丘陵にあり、植物科学の研究・教育活動を行っている横浜市立大学の付属研究所。同研究所では、遺伝子研究の先駆者でコムギの起源を探求した科学者、故・木原均博士の精神を継承し、さまざまな種類の小麦や大麦を栽培しているほか、アフガニスタンに現地のコムギを里帰りさせる研究プロジェクトなどに取り組んでいる。

 現在、同大学では、開催中の第33回全国都市緑化よこはまフェアの緑化事業の一環で、みなとみらい運河パークに、学生たちが中心となり「みんなでつくる麦畑」を運営している。

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