総合不動産企業「リストグループ」(横浜市中区尾上町4)は5月23日、横浜市最大級の先進エコタウン「リストガーデン nococo-town」を2017年6月上旬より販売すると発表した。
「リストガーデン nococo-town」全160棟が「BELS」5つ星取得を予定している(関連写真)
コンセプトは「地の縁、人の縁。所縁が生まれる街。」で、地域共創の快適なコミュニティづくりを展開し「都心では実現できない、ここでなければできない暮らし方を手に入れられる街」を目指していく。
横浜市戸塚区深谷町に位置し、先進機能を複数備えた大規模エコタウンで、全160棟(全体敷地面積27,427.82平方メートル)が、国土交通省の定める省エネルギー性能指標「BELS」の5つ星取得を予定している。この規模での「BELS」5つ星の取得は日本初という。また、城南信用金庫の協力により「BELS」5つ星専用の40年住宅ローンを戸建分譲住宅用として初めて導入する。
この規模の戸建て分譲住宅としては日本で初めて、全160棟にスマートホームサービス「インテリジェント ホーム」を導入。各住戸に、広域・ドア窓センサー、IPカメラ、家電コントローラーといったIoT機器を設置し、外出時でもスマートフォンやタブレットから宅内の安全確認や家族の見守りを行うことができる。
地域の子育て支援NPO法人「子育てネットワークゆめ」、戸塚区保育協力者グループ「きらきらの会」、「ウルトラ マンマ」と連携し、入居者向けに無料の「子育てサポート」を行うほか、横浜薬科大学の監修による「ハーブシェア」や、入居者が利用できる農園「nococoファーム」、バーベキューなどを楽しめる「土かまど」があり防災拠点にもなる多目的施設「nococoハウス」などを備える。
同社は、今年3月に、近隣に位置する横浜薬科大学(戸塚区俣野町 601、江崎玲於奈学長)と地域交流に関する協定を締結している。同大学は、敷地内で栽培を予定しているハーブの薬効などが学べる大学講師による出張講座や、住民に配布するハーブの使い方やレシピなどをまとめた「ハーブ冊子」の監修を行う。今後は、健康や食に対する意識や健康増進の意欲を高めるようなコンテンツを協働して開発していくという。
建物意匠と街並みは、建築家の佐々木龍郎さん(佐々木設計事務所)が担当し「まちなみガイドライン」の策定を監修した。nococo-townは、「農(のう)」「所縁(ここ)」「ECO(エコ)」という3つのテーマから名づけられた。
同日、関内本社ビル「LIST LINK LOUNGE」で開催されたプロジェクト発表会で、リストデベロップメント事業企画部次長の相澤毅さんは「所在地は土地に根付いていた自動車整備工場の跡地。この地域への160世帯の流入は地域活性化の原動力にもなるだろう。『向こう三軒両隣』的なコミュニティーづくりを目指していきたい。今後は、国内戸建て分譲におけるエコハウスの普及や、東南アジアを中心としたエコタウン開発にも取り組んでいく」と話した。
6月より販売を開始し、2018年下期に多目的施設が完成、2019年に全棟引き渡しが完了する予定。