スパゲティ・ナポリタンを横浜の食文化として発信する「日本ナポリタン学会」(田中健介会長)が6月10日、喫茶店「珈琲山」(横浜市南区前里町1)の認定式を行った。
同学会は、喫茶店・洋食店で親しまれている定番メニューのナポリタンが、「ホテルニューグランド」(中区山下町10)発祥ということを知ったメンバーらが、地域や店舗の活性化を狙って続けている「大人の部活動」。「地元密着のお店であること」「おいしいナポリタンがあること」を基本に、横浜市内でこれまで約20店舗を認定し、広報活動を展開してきた。
南区3店舗目(休業中含む)の認定店舗となる珈琲山は、店主の山崎宏和さんが18歳の1985年に創業。ナポリタンのほか、ミートソースやエビピラフ、サンドイッチなど(以上単品740円)、オーソドックスな喫茶店メニューを用意する。創業以前に同所で営業していた喫茶店のレトロな内装が残る店内には、山崎さんが集めた横尾忠則やデビッド・ボウイ、クラフトワークのポスターが飾られ、BGMにはクラフトワークがかかる。
ナポリタンは、細麺にソーセージやピーマン、玉ねぎ、マッシュルームを加え、ケチャップで炒めた正統派。山崎さんは「31年作り続けているが、まだ完成に至っていない。認定されたことを機に、今後もナポリタンを極めていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~21時。日曜定休。