大がかりな仕掛け舞台と大量の水によるダイナミックな演出で知られる「水族館劇場」による芝居興行「もうひとつの この丗のような夢 ―寿町最終未完成版―」が9月1日から、横浜市中区寿町の仮設舞台で始まった。建て替え中の寿町総合労働福祉会館跡地に劇団員自らが野外劇場を建て、隣接する空地ではアート作品を並べた「るなぱあく(移動遊園地)」も同時開催している。
水族館劇場は、座長の桃山邑、看板女優の千代次らが中心となり、1987年に旗揚げした。以来、北九州の炭鉱跡・港湾地区や、神社仏閣の境内に野外劇場を設置し公演を続けてきた。数十トンの水を扱うなど野外劇場ならではの大仕掛けが特徴。2017年4月には、芸能の聖地・花園神社(新宿区)で公演を行い、全10公演、2,300人を動員した。
今回の水族館劇場2017年夏興行「もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版」は、現代アートの国際展・横浜トリエンナーレの第6回展「ヨコハマトリエンナーレ2017」の関連プログラムのひとつとして実施される。
また、演劇公演をするだけではなく、美術展示や各種イベントからなる周辺プログラム「巨大廢園《盗賊たちのるなぱあく》」も展開する「二段構え」の企画となっている。
公演は9月1日~5日、13日~17日。全公演18時30分~、上演時間 約120分。全席自由期日指定。料金は当日券4800円、中高生割引券は3000円。問合せ(080-6412-4897 090-9018-7799)