中区・関内(横浜市中区相生町3)で10月13日、「[新]CSR検定第6回3級・第2回2級試験」の公式勉強会が開催される。
CSR(Corporate Social Responsibility)は「社会的課題の解決」と「経営的成果」の両方を目的とした「企業の社会対応力」のこと。「新CSR検定」は、CSRの基本知識を身に付けCSR活動が企業価値を高めることや、企業と社会が連携して社会的課題を解決する意味などを学び、今後の企業・組織の戦略に生かせる人材を育成する目的で実施されている。
検定試験は、10月22日に全国で一斉に行われ、横浜では横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で受検することができる。主催は、オルタナ、CSR経営者フォーラム、日本財団CANPANプロジェクト。受験の申込締切は9月29日18時。
事前勉強会は、CSR専門誌「オルタナ」編集長である森摂さんを講師に招き、CSRをより広く普及し、CSRの基礎からさらに専門的な知見と実践を問う内容の「CSR検定3級」と、CSRの知見やリテラシーの向上に取り組む方々を対象に実施される「CSR検定2級」の出題が予想される問題などについて学ぶことができる。
森さんは、東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。1998年~2001年ロサンゼルス支局長。2006年に株式会社オルタナを設立し、編集長に就任。一般社団法人グリーン経営者フォーラム代表理事も務めている。
新CSR検定について森さんは「すべての社会人にとってCSRの基礎知識を理解することは必要なこと。CSR検定は広くCSRを知ってもらうための良い機会。3級はこれから社会に出る大学生にとっても役に立つ内容。ぜひ検定を受けてほしい」と話す。
会場は、2級がシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)で、開催時間は16時~18時。3級が横浜市技能文化会館(中区万代町2)で19時~21時に開催。参加費はいずれも1,000円(資料代・飲み物付、学生半額)。詳細はNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボのホームページで。
CSRは、社会への貢献の他、倫理法令遵守(コンプライアンス)や顧客対応、品質向上、労働安全衛生、財務、環境、情報セキュリティなど経営全般にわたり、社会の一員である企業が、地域や、専門家、大学、NGO・NPOなどさまざまな外部他者をマルチステークホルダーとして連携して取り組む活動。これらの取り組みを通じて、企業が自社のファンや「未来の顧客」を創造し、企業価値やブランド価値を高めていくことができる。企業や組織が「社会対応力」を向上させ、企業・組織の価値を向上させ、不祥事を起こさない強い組織をつくるためにも、CSRの基礎知識を理解することが必要とされている。