地域に密着したブティックシアターとして親しまれてきた、みなとみらいのショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」が12月2日に閉館し、10年の歴史に幕を閉じた。
ブリリア ショートショート シアターは、年間を通じてショートフィルムを上映する日本初の映画館として2008年2月に開館。国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」と連動し、映画祭の期間外でもショートフィルムを鑑賞でき、映画の作り手やファンが交流できる拠点を作ろうと設立された。約10年間で、241プログラム、3,000作品を超えるショートフィルムを上映。延べ261,879人が来場した。
閉館に伴い、最終日の2日は映画コメンテーターのLiLiCoさんと同シアター代表の別所哲也さんによるスペシャルトークイベント「ブリリア ショートショート シアター 10 years history & future~LiLiCo&別所哲也が語るショートフィルム~」が開催。国際短編映画祭SSFF & ASIA 2016のグランプリ作品であり、第89回米国アカデミー賞短編部門でオスカーに輝いた作品「合唱」を含む3作品が上映され、閉館を惜しむ多くのファンで劇場の赤いシートが埋め尽くされた。
別所さんは「この10年間、本当に色々なご縁があった。こうやって皆さんと時間を積み重ねられたのは本当に有り難い。今後もこの映画館が横浜で生まれた証として、リアルに皆さんとつながれる企画ができればうれしいと思う。後ろを振り返らずに新たな道を進んでいきたい」と語る。
2018年2月14日からは、オンラインシアター「ブリリア ショートショート シアター オンライン」が新たにスタートし、今後も引き続き国際短編映画祭SSFF&ASIAは開催される。