大岡川周辺で12月9日と10日、市民による光のアートイベント「光のぷろむなぁど」が行われる。
「光のぷろむなぁど」は、地域をアートで元気にする「ヨコハマアートサイト2017」の一環として、大岡川周辺の地域住民とアーティストらが共同で企画制作するアートイベント。蒔田公園(横浜市南区宿町1)を中心に光のアートを展開し、人々の交わりの場を創出している。2008年に始まり、10回目。今回のテーマは「ハッピーバースデー」。
蒔田公園のキャンドルナイトでは、廃油を使ったキャンドル作りをメインにするアーティスト「ABURABITO」が、竹を組んで作ったトンネルを設置。トンネルをくぐると、ペットボトルを使った作品が登場する。公園内には、キャンドルや色とりどりのLED電球が入った手作りペットボトルホルダーが約5,000個並ぶ。
NPO法人「よこはま里山研究所~NORA」は、縄文時代の家づくりを参考に「竹小屋」を作る。日枝小学校、蒔田中学校、共進中学校の児童・生徒による作品も飾られる。また、美術家の竹本真紀さんが制作したキャラクター「ぴっかりー」を探してオリジナルグッズがもらえる企画もあり。
公園の親水広場では「水辺の光コンサート」が行われ、合唱や和太鼓、ジャズの演奏、ダンスなどが楽しめる。9日18時10分からは横浜市カヌー協会のメンバーが大岡川内でパフォーマンスを披露。イルミネーションで飾ったカヌーが幻想的な動きを見せる。広場付近では「ホッとHOTカフェ」屋台も出店し、温かいフードやドリンクを提供する。
2日間とも17時から作品やイベントの撮影を楽しめる「光の撮影ツアー」を実施する。写真作家としても活動する吉野町市民プラザの若尾久志館長が講師となり、夜景撮影のコツを指導。展示作品のガイドもある。参加無料。後日、イベントの様子を撮影した作品によるフォトコンテストも行われる。
大岡川アートプロジェクト実行委員会の門馬康二実行委員長代行は「住民の手作りによるアートイベントで、横浜中心部のきらびやかなイルミネーションとは一味違った光が見られる。作品を観るだけでなく、コンサートを楽しんだり、屋台でおいしいものを味わったり、ワークショップに参加するなど、さまざまな楽しみ方ができる。ぜひ足を運んで欲しい」と話している。
会場は蒔田公園と大岡川分岐点川沿い。開催時間は15時30分~20時。