横浜元町クラフトマンシップストリートの「JEREMY'S Gallery and Cafe」(横浜市中区元町5、TEL 045-264-8842)で12月から、フルート音楽の投げ銭ライブがスタートした。
「JEREMY'S」は、晩年を横浜で過ごし、2016年に73歳で亡くなったアメリカ・ニューヨーク出身のジャズフルート奏者、ジェレミー・スタイグさんの絵画作品を展示・販売するギャラリーカフェ。ジェレミーさんの妻で南区出身のアサコ・スタイグさんが、夫婦でよく歩いた元町でジェレミーさんの作品を楽しんでもらいたいと、今年9月にオープンした。
内装は、ジェレミーさんがよく絵に描いたという1950・60年代のニューヨークのコーヒーハウスをイメージ。ジェレミーさんが好きだったというコーヒー「コロンビアスプレモ」(650円、税別)や吉野町「おもや」の甘納豆、ジャンボマフィン(週末のみ)などを提供する。
「食べる時とフルートを吹いている時以外はずっと絵を描いていた」というジェレミーさん。『ニューヨーカー』誌の漫画家で映画『シュレック』の原作者としても知られるウィリアム・スタイグさんを父に、美術教師のライザさんを母に持ち、数多くのLPジャケットやライブのポスターも自ら手がけた。2004年にギタリストのヴィック・ジュリスさんと「横濱ジャズプロムナード」に出演した際には、伊勢佐木町の有隣堂本店にあったギャラリーで絵を展示販売。2010年に日本へ移住してからは、アサコさんと共作でデジタル絵本を製作した。
月一回、土曜の14時~15時に開催する投げ銭ライブでは、ドリンク一杯のオーダーと100円以上の投げ銭のみで、ジャズまたは即興を含むフルートの演奏が楽しめる。2018年1月20日は中村和美トリオ(ハーモニカ・ピアノ)、2月24日は葉山裕子トリオ(ギター・ベース)を迎える。
アサコさんは「ライブでもサインと一緒にキャラクターを描くことがよくあったが、抽象画は初めて見るというお客さんも多い。ジャケット特集などテーマ展示も行っていきたい」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜定休。営業は2020年5月末までを予定。