神奈川県立音楽堂(横浜市西区紅葉ケ丘9)で1月28日、「第39回ヨコハマ映画祭」が開催され、主演男優賞を受賞した池松壮亮さん、主演女優賞の蒼井優さんをはじめとする俳優たちや映画関係者らが登壇した。
登壇した池松壮亮さん、蒼井優さん、塩見三省さん、松坂桃李さん
受賞式には、主演男優賞の池松壮亮さん(映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ)、主演女優賞の蒼井優さん(彼女がその名を知らない鳥たち)、最優秀新人賞の石橋静河さん(映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ)と岸井ゆきのさん(おじいちゃん、死んじゃったって。)、特別大賞の西田敏行さん(アウトレイジ 最終章)らが出席。
「彼女がその名を知らない鳥たち」「幼な子われらに生まれ」「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の3作品を上映し、各賞受賞者や映画評論家をゲストに招いた表彰式を実施した。フィナーレには、映画ファン約1,100人と受賞者が、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌い、1954年の開館当時「東洋一の響き」と言われた木のホールに歌声が響きわたった。
「彼女がその名を知らない鳥たち」「牝猫たち」で監督賞を受賞した白石和彌さんは「日本映画はまだまだやれることがいっぱいあると思う。僕が愛しいと感じている人間の弱さや愚かさをこれからも作品に表現していきたい」と語った。
同映画祭実行委員長の北見秋満さんは「今年も皆さんのおかげでいい映画祭ができた。疲労困ぱいだが、心地よい疲れで、授賞式後も最後まで映画をみてくれる映画ファンの存在がうれしい。また、助演男優賞の塩見三省さんに熱い拍手を下さった皆さんに感謝したい」とあいさつした。
次回で40回目となる「ヨコハマ映画祭」は、2019年2月3日に関内ホール(中区住吉町4)で開催される予定。
ヨコハマ映画祭は、スポンサーや自治体からの支援を受けず、学生や会社員など日本映画ファンがボランティアで主催する映画祭として知られる。審査員を務めるのは映画評論家や映画ライターなどの映画関係者と一般映画ファンらで、今年度は37人が審査にあたった。