京浜急行日ノ出町~黄金町駅間の高架下スペースに2018年春、アメリカ発祥の「タイニーハウス」を活用したホステルとカフェラウンジ、SUPなどの水上アクティビティー拠点をそなえた複合施設が開業する。
タイニーハウス(小さな家)は、必要最低限の物のみを所有し、ローンを抱えずに住む新しい住居の形態として、2008年のリーマンショックを機にアメリカで流行。日本でも東日本大震災をきっかけに、注目されているという。沿線外からも足を運んでもらえるような目新しいインパクトのある施設を作ろうと、京浜急行電鉄(東京都港区)が住まいや暮らしに関わる企画・プロデュースを行うYADOKARI(東京都中央区)との連携で出店する。
計画地はNPO法人「黄金町エリアマネジメントセンター」(横浜市中区)が運営するアート拠点の一つ「日ノ出スタジオ」に隣接。敷地面積は約495平方メートルで、1棟約14平方メートルのタイニーハウスを計5棟設置する。ホステル3棟は寝室、シャワー、トイレ、洗面設備などをそなえ、最大4人程度を収容。1棟はカフェの厨房とし、敷地内に席を設け、まちに開かれたコミュニティスペースとしても活用できるカフェラウンジとする。もう1棟にはシャワーや更衣室を整備し、日ノ出町に拠点を置く横浜SUP倶楽部と水辺荘、YADOKARIの運営管理で、大岡川における水上アクティビティーの利用環境の充実を図る。
京急電鉄広報部は「日ノ出町・黄金町エリアは、『アートによるまちづくり』によりにぎわいが出てきているものの、まだ日常的な集客には至っていないという課題があった。ライフスタイルスタイル感度の高い20代後半~40代を中心とした個人、ファミリー層、外国人観光客などをターゲットとしている」と話している。