関内の多目的スペース「泰生ポーチ」(横浜市中区相生町2)で5月29日、「未来を変える目標 SDGsアイデアブック」(出版:紀伊國屋書店)の完成記念イベントが開催される。
SDGsアイデアブックは、クリエイティブの力で環境問題や社会問題について考え、行動するきっかけづくりを行なっている一般社団法人Think the Earth(東京都渋谷区)が、多くの人にSDGsを広めたいという思いで始めたプロジェクト「SDGs for school」の一環で製作した。
未来を担う次世代に「未来をつくるために学ぶことの喜び」を提供し、ともに持続可能な社会を実現することを目指し、「SDGsは子どもたちが地域や世界に視野を広げ、大人たちと対話をしながら、より良い未来をつくっていくための最高の教材になる」という思いでプロジェクトを始めたという。
プロジェクトでは、SDGsアイデアブックを全国の学校に教材として届けるほか、カリキュラム開発、教員研修、ティーチャーズサミット、国内外のフィールド授業、出張授業などを展開していく。計画の実行には年間で2,000万円程度の費用が必要となるため、2017年8月から11月にかけてクラウドファンディングによる資金集めを実施した。多くの賛同が集まり目標額の500万円を達成し、学校への無償配布や書店での販売が実現した。
当日はThink the Earthの広報担当の笹尾実和子さんらが、プロジェクトの背景、教材に施した工夫、今後の展開などについて話をした後に、プロジェクトメンバーの鈴木高祥さんの進行によりアイデアブックを使った簡単なワークを実施する。その後、プロジェクトのメンバーらと、イベントを主催する横浜コミュニティデザイン・ラボの代表理事が、参加者を交えてトークを行う。アイデアブックは、当日税抜き価格の1,800円で販売する。
Think the Earthの笹尾実和子さんは「SDGsの17の目標は、遠い国の話と思いがちだが、そんなことはない。私たちの身近なところにも課題がたくさん転がっている。まずはそのことを知るきっかけになれば」と話している。
今回のトークイベントは、横浜コミュニティデザイン・ラボが企画する本の著者や編集者などを招く公開トークシリーズ「オーサートーク」の43回目となる。開催時間は19時から。参加費=1,000円(ドリンク付)。参加申込方法など詳細はFacebookページで。