伊勢佐木町の出版社「星羊社」(横浜市中区伊勢佐木町1)が6月2日、野毛山周辺のご当地キャラ「のげやまくん」の絵本「のげやまくんとくま」を発売した。
のげやまくんは「の」の字を頭に乗せたデザインのキャラクターで、2011年6月にJR桜木町駅前の公共掲示板に初登場。中区、西区、神奈川区、保土ヶ谷区、南区を中心とした市内の掲示板で、野毛地区のPRや季節のお知らせなどを伝え、SNSや口コミで人気が広がった。今回の絵本は1年がかりで制作し、のげやまくんの7歳の誕生日に発売された。
ストーリーは、のげやまくんとお友達の「あーあくん」が、迷子のくまのぬいぐるみを見つけるところから始まる。一行はくまの持ち主のえりちゃんの家を探して、野毛山の展望台を目指す。絵本を読みながら思い出を話すきっかけにしてほしいと、野毛山動物園にこれまでいた動物たちや、以前の展望台を参考にしているという。
あーあくんは「普段ののげやまくんのやさしさ、おもしろみなどといった魅力を出せればいいなということを大事にして絵本を作った。絵本だから何か特別なことを、というよりも、絵本をひらくといつもののげやまくんがいる、ということを念頭に置いている」と話している。
サイズは子どもが持ち歩きやすいA5変型。価格は1,111円(税別)。有隣堂ほか全国の新刊書店、市内の飲食店などで販売。