横浜みなとみらいホール(横浜市西区みなとみらい2)で6月21日、「フランス映画祭 2018」が開幕。オープニングセレモニーに、フェスティバル・ミューズの常盤貴子さん、映画祭団長のナタリー・バイさん、スペシャルゲストの是枝裕和監督らが登壇した。
レッドカーペットでサインに応じるエリック・トレダノ監督とオリヴィエ・ナカシュ監督
フランス映画祭は、1993年から2005年まで毎年6月にみなとみらい21地区で開催。翌年から東京に会場を移し、2012年からは地方各地で実施してきた。今年は13年ぶりの横浜開催となる。日本国内におけるフランス映画全体の活況を図り、まだ買い付けられていないフランス映画、新進の監督や俳優に日本で紹介される機会を作ることが狙い。加えて、来日ゲストによるマスタークラスを実施し、日本の若い映画の作り手との交流を図る。
21日のオープニングセレモニーには、常盤さん、是枝監督、バイさんのほか、主催するユニフラン会長のセルジュ・トゥビアナさん、林文子横浜市長、ローラン・ピック駐日フランス大使、カルロス・ゴーン日産自動車会長、フランソワ・オゾン監督(『8人の女たち』、2002年)、女優のメラニー・ティエリーさんら20人が登壇。
『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝監督は「映画祭は、映画を観る人にも作る僕らにとっても、貴重な交流の場所。僕自身、作り手となってからも、フランスの映画人やファンの方たちとの出会いによって育てられ、今日ここまで来ている。フランスからいらっしゃった方々も、きっとこの映画祭から新しいエネルギーを持ち帰っていくんだろうと思う」と祝福の言葉を述べた。
開会宣言後は、ミシェル・ゴンドリー監督作品やマーティン・スコセッシ監督作品で映画音楽を担当するピアニストのジャン=ミシェル・ベルナールさんとシンガー・ソングライターの畠山美由紀さんが演奏を披露。
オープニング作品として、エリック・トレダノ監督と『最強のふたり』(2011年)のオリヴィエ・ナカシュ監督の最新作『セラヴィ!』が上映された。同作品は、結婚式の裏側のドタバタを、ベテランウェディングプランナーとチームメンバーの目線で描く。
22日からの上映は、『顔たち、ところどころ』『2重螺旋の恋人』『ブラッディ・ミルク』『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』など14作品。会場はイオンシネマみなとみらい(中区新港2)。監督やキャストによるトークショーも多数用意する。チケットは一般1,700円、中学生~大学・専門学生1,200円、子ども700円。24日まで。