吉野町市民プラザ(横浜市南区吉野町5)で7月26日、セミナー「ティール組織に学ぶ~新しい時代の個と組織のはたらくカタチ」が開催される。
今年3月に日本で発刊され、ビジネス分野で異例のベストセラーとなっている書籍「ティール組織」(英治出版)解説者の嘉村賢州さんを招き、新しい組織の形である「ティール」について学びながら、これからの自社の組織づくりや自身の働き方の変容に活かしてもらうという内容。主催は、中小企業専門のコンサルティング会社 人事・労務(東京都台東区)と横浜コミュニティデザイン・ラボ(中区相生町3)。
ティール(進化型)組織とは、自律分散型組織と呼ばれる。同書では、ティール組織を実現する上では、「人材育成のために人事部が組み立てた教育研修を行なう」、「年に1回上司が部下を評価して給与を決める」といったトップダウン型のアプローチではなく、「スタッフ同士の関係性を良くして心理的安全性のもとで働ける環境をつくる」「スタッフ一人ひとりの内的動機づけを把握し社員体験価値に基づいた場・機会づくりを行なう」といった、ボトムアップ型の合意形成による新しい組織設計のアプローチが必要としている。
社員を管理する「マネジメント」という概念ではなく、「デザイン」や「協働」といった概念から「社員が自ずと行動を起こす組織の状態をつくる」ことに重点を置く考えとなっている。
セミナーでは、前半の嘉村さんの基調講演。ティール組織の考え方や実践事例の紹介、働き方改革の渦中にある日本企業の組織や個々の「はたらくカタチ」のあり方を問いかける。
後半の対談では、「ダイバーシティ時代~なぜまとめない組織がうまくいくのか」というテーマのもと、嘉村さんの組織開発の視点と、人事・労務代表取締役の矢萩大輔さんの社会保険労務士・人事コンサルタントの視点から、今後の経営と人事のあり方を、参加者とともに掘り下げていく。
セミナーを企画した人事・労務の金野美香さんは「一人ひとりの人間性の高まりで自己変容が促されれば組織や社会が抱える複雑な課題に対処する道筋も描きやすくなるはず。今回のセミナーが、組織としても個としてもこれからの『あり方』を考えるきっかけになれば」と話している。
18時30分開始(18時開場)。参加費3,000円(事前申込制、懇親会費別途)。