神奈川大学(横浜市神奈川区六角橋3)は7月30日、「みなとみらい21中央地区43街区」(西区みなとみらい4)に設置される「みなとみらいキャンパス」の起工式を行い、大学関係者、設計・施工業者と共に工事の安全を祈願した。
新キャンパスは「国際・日本」の融合した未来「創造・交流」をコンセプトとし、日本文化を日本から世界へ発信する国際日本学部を新たに開設する。横浜キャンパスの外国語学部、平塚湘南キャンパスの国際経営学部(現・経営学部)の移設と共に国際系の3学部を集約し、横浜市が目指す「OPEN YOKOHAMA」に寄与する人材を育成する。
建物は、2020年11月に完成予定。2021年4月に学生数が約5,000人となる新キャンパスが誕生する。みなとみらい21中央地区への大学キャンパスの開設は初となる。今年、創立90周年を迎える神奈川大学は、創立の地である横浜・桜木町に隣接する「みなとみらい21地区」に、2021年4月の新キャンパス開設に向け準備を進めている。
キャンパスの敷地面積は約7,848平方メートル。建物は地上21階、地下1階で高さ99.99メートルとなる。延床面積は49.82平方メートル。1~3階に図書館、ラーニングコモンズ、多目的ホール、ワールドビュッフェ、エクステンションセンター、託児施設、ブックカフェなどを設け、4~21階を大学施設、研究施設などとする。
起工祝賀会には、横浜市、マスコミ関係者などが加わり約150人が出席し、新築工事の着工を祝った。
神奈川大学の牧内良平理事長は「本学の前進である横浜学院の目の前に、みなとみらいキャンパスが建つことを思うと非常に感慨深いものがある。今後は、研究と教育にさらに磨きをかけ、地域連携、産学官連携に力を入れるとともに安定した大学経営ができるよう努力してまいることを決意している」と挨拶した。
また、横浜市の平原敏英副市長は「みなとみらい着工から35年が経ち、最近では企業交流や産学連携などによるオープンイノベーションを生み出す環境が整備されている。そうした中で神奈川大学には知の拠点として大きな期待をしている。地区全体、街全体、横浜全体を世界に発信してくために1日も早い完成を願っている」と祝辞の言葉を送った。