注文設計住宅のタツミプランニング(横浜市西区みなとみらい2)は、子どもたちに建築の仕事に興味をもってもらうことを目的とするCSR活動に取り組んでいる。
8月2日には、夏休み限定イベント「大工さん体験&新聞づくり」を開催。人手不足の建築業界を活性化したいとの思いから「未来の地域社会を担う若者やこどもたちの成長を支援・応援」というコンセプトで展開している教育プログラムで、2014年に始まり今年で5回目の開催となる。
当日は「隊員」と呼ばれる同社1年生社員が、参加した親子12人を引率。現場に移動するマイクロバスの車内で、こどもたちの隣に隊員が座り、ゲームやスポーツの話で交流を深めた。
現場では、紙芝居で家ができるまでの工程を学んだ後に、「なぜ木材を斜めに持って切るのか」などのレクチャーが行われた。その後、本物の工具を使って「測る」「切る」「とりつける」工程を子どもたち自身の手で体験。初めての木材切りや釘打ちなどを体験した。
新聞づくりでは、参加した6人の子どもたちが、大工さん経験をそれぞれの視点で記事にまとめた。完成した新聞の発表会では、個性的な内容が発表され関係者を驚かせた。
参加した小学4年生の女子生徒は「暑くて大変だったけど面白かった。ピアニストを目指しているから大工さんにはなれないけれど、今日のことは学校の授業に生かしていきたい」と話した。また、付き添いの親は「タウン誌で知って応募した。思ったよりずっと喜んでもらえた。参加したことで自立心が芽生えて、何でも自分で頑張って出来るようになってくれたら嬉しい」と話した。
タツミプランニングは、1991年創業。高気密・高断熱の魔法びんハウスを中心に、年間500棟のデザイン住宅を手掛けている。2016年にはRIZAPグループに参入した。