JR東日本横浜支社は9月27日、10月上旬から桜木町駅新改札に隣接する桜木町駅前複合ビル(横浜市中区桜木町1-1-93)の新築工事に着手すると発表した。
同ビルは2020年度に桜木町駅の南側に新設される改札口に隣接する。建物は地上12階建てで、1~2階は横浜ステーシヨンビルが運営する「CIAL桜木町別館(仮称)」で店舗や子育て支援施設などが入る。
3~12階には、日本ホテルが運営する客室数274室の宿泊特化型ホテル「JR東日本ホテルメッツ桜木町(仮称)」が開業する。部屋は、シングル209室、ツイン55室、ダブル10室を備える。
ビルの敷地面積は約1,990平方メートル、延べ床面積は約9,950万平方メートル。
設計は、ジェイアール東日本建築設計事務所。工期は10月上旬から2020年度の予定。
桜木町駅に近い北仲通地区では、三井不動産レジデンシャルや丸紅などが大規模な分譲マンションやホテルなどを建設中で2020年に入居が始まる。また、32階建ての横浜市役所の新市庁舎が桜木町駅近くの本町6丁目に移転し、同年6月から稼働するなどで、桜木町駅の利用客増加が見込まれている。
桜木町駅には現在、北改札と南改札がある。南改札より関内駅寄りに新設する新たな改札口は、北仲通地区、野毛地区、馬車道地区の結節点となることで、駅を拠点とした各地区の回遊性の向上が期待されている。
新改札口付近は、1872年に横浜-新橋間に日本最初の鉄道が開通した際に、国内初の鉄道駅が造られた場所で、「鉄道発祥の地」を示す展示スペースの設置が検討されている。