MARK IS みなとみらい(横浜市西区みなとみらい3)で11月16日、医療エンターテイメントイベント「視点を変える展」が始まった。横浜市副市長の荒木田百合さんと公式アンバサダーとしてタレントのつるの剛士さんがオープニングセレモニーに登壇した。
タレントのつるの剛士さんと横浜市副市長の荒木田百合さんがトーク
同展は、急速な高齢化により医療需要の増加が見込まれる中、医療を必要としていない人が医療に関する情報を自分のこととして捉えにくいことを踏まえ、横浜市医療局が民間企業と連携しながら医療広報を実施する「医療の視点」プロジェクトの第一弾。見て・触って・遊ぶうちに自然と医療に対する視点が変わる「医療エンターテイメントイベント」として企画された。
「視点を変えると、大切なことに気付く」をコンセプトに、世界初の不思議な形のクリスマスツリー「向き合うツリー」、専用のカラーフィルターを通して見ると違う絵が浮かび上がる「色を変えると変わる壁」、館内をめぐりながら各所に仕掛けられたクリスマスの謎を解き、サンタクロースを探すゲーム「消えたサンタクロースを探せ!」など、様々な仕掛けやゲームの体験を通じたコンテンツを展開する。
トークセッションでは、荒木田さんから横浜市がイベントを開催するに至った経緯や医療の現状などについてが話され、つるの剛士さんがサンタクロースの帽子の絵をモチーフに視点を変えて描く絵を披露しイベントを盛り上げた。
荒木田さんは「医療の分野はふだん身近に感じにくい。しかし、防災同様、起きてから考え始めるのでは遅い。日常生活の中で意識していれば、いざというときに慌てないですむ。家族連れやカップルなどの買い物客でにぎわうこのような場所で、考えることを敬遠しがちな医療について、楽しい展示を通して視点を変えて見てほしい」と話した。
つるの剛士さんは「子どもはトリックアートなどが大好き。展示を通して、どのようなことが知れるのか、わくわくする感覚がある」と、子どもでも楽しめる展示内容について話した。また、「今回医療に対する視点が変わった。家に帰って、家族で話し合ってみたい」と、家族で備える大切さを話した。
トークセッションでは横浜市の高齢化の深刻さも話題に。2025年には団塊世代が75歳以上となり、その数約58万人と現在の1.3倍になる。大都市が抱える問題として対応が急がれる中、横浜市ではこのようなイベントを切り口に、市民一人ひとりの意識を変える働きかけをし、高齢化対策に取り組む姿勢が話された。また、間違った救急車利用の事例や、救急車を呼ぶ前に症状について相談ができる「#7119」の利用の呼びかけなどが行われた。
会場は、マークイズみなとみらい1階「グランドガレリア」とB4階「えきまえ広場」。開催時間は10時~19時。入場無料。18日まで。