日本最大の客船「飛鳥II」の「2018年世界一周クルーズ」が、日本外航客船協会主催による「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2018」の3度目のグランプリと初の国土交通大臣賞を受賞した。
「2018年世界一周クルーズ」は、2015年以来、北半球周遊型の世界一周として3年ぶりに再開。2018年3月25日に横浜を出発しアジア、スエズ運河、地中海・ヨーロッパ、大西洋、北米、パナマ運河、太平洋と北半球をめぐる102日間の旅には、3年間の休止期間による市場ニーズの不確定要素を乗り越えて700人を超える乗船客の集客に成功した。
また、政情不安な地域の寄港地選定において、関係各所からの情報を収集した上で、安全に運航した点も高く評価され、今回のグランプリ「第一回国土交通大臣賞」に選出さた。
クルーズ・オブ・ザ・イヤーは、クルーズ業界の市場拡大を目的とし、旅行業界の健全な発展に寄与したクルーズ旅行商品を対象とした船旅の企画大賞。2018年で11回目となる。2017年は、日本人のクルーズ人口が32万人、訪日クルーズ旅客数は253万人といずれも過去最高を記録した。こうした中、観光立国や地域振興の推進の観点から、今回より国土交通大臣賞が付与されることとなった。
飛鳥IIは母港が横浜港の日本船籍最大の客船で、約100日間の世界一周クルーズ、アジア・オセアニア方面へのロングクルーズ、日本の夏祭りを巡るクルーズ、1泊からのショートクルーズなど多岐にわたり展開。乗船客1人当たりのスペースや乗組員比率は、日本はもとより世界トップレベル。総トン数50,142トン、全長241メートル、乗客数872人、乗組員数約470人、客室数436室(全室海側)。