横浜市西区の藤棚商店街を舞台にしたご当地映画「カラオケ屋兆治」の撮影が2月中旬にスタートする。
舞台となる「ピュアステージ」は市川徹監督と女優の竹内晶子さん、脚本家の喜多知子さんが運営する
企画・原案・監督は、横浜市鶴見区出身の市川徹さん。市川さんはテレビ神奈川で音楽・バラエティ番組などの制作を担当後、1993年に間寛平さん主演「ファンキー・モンキー・ティーチャー3 康平の微笑」で映画監督デビューした。数多くの青春映画やヤクザ映画を手がけ、2006年からは富山県をはじめ各地で地域住民や自治体の協力を得ながら「地域発信型映画」を制作してきた。
今回の作品の主な舞台となるのは、監督が昨年8月に同商店街の脇にオープンしたカラオケコミュニティスペース「ピュアステージ」(横浜市西区中央2)。布川敏和さん演じる主人公の榊原雄三は、ふとしたきっかけで初恋の人が住んでいた藤棚商店街に「カラオケ屋兆治」を開く。常連客の売れない演歌歌手・恋路薫(演・竹内晶子さん)と売れない元アイドル歌手・夢野すみれ(演・原めぐみさん)は、共に雄三に思いを寄せる。ある日、大阪のヤクザが商店街を地上げにやって来て、雄三は商店街の人々と共にヤクザに立ち向かっていく。
1月30日にピュアステージで開かれた記者会見で布川さんは、「現在は大きな商業施設が多いが、僕は商店街で育った世代。小学生の頃はお年玉でおもちゃを買いに行き、中学生の頃は洋服屋でジーンズの裾上げを手伝ったり、お店のお兄さんの家に遊びに行ったりした。仕事で地方に行く度にシャッター街を見て何かできないかと思っていたが、藤棚商店街はまだまだ元気。できることにはなるべく携わっていきたい」と話した。
市川監督は「どんな方でも一言はセリフを言っていただけるようにするのが方針。地元のたくさんの方に出ていただれば」と呼びかけた。
ピュアステージ上階の映画館「シネマノヴェチェント」で3月下旬、以降順次全国公開予定。エキストラ出演などについての問い合わせはピュアステージ(TEL: 045-548-5977)まで。