子どもたちによる地域情報の発信について考える「こどもメディアシンポジウム in yokohama」が2月17日、「みなとみらいInnovation & Future Center(富士通エフサス)」(横浜市西区みなとみらい2)で開催される。主催は、子どもの地域社会参画に関する活動に取り組むNPO法人「ミニシティ・プラス」(横浜市都筑区)。
子どもたちが、まちで学び、地元の情報を発信することで、まちを大切にする人を育て、持続可能なまちづくりを目指す活動として、都筑区で2009年に始めた「つづきジュニア編集局」は、今年で10周年となる。
2018年度は「MMジュニア編集局」を発足し、西区のみなとみらいエリアを中心に、子どもたちによる地域の取材活動をおこなっている。3月には地域新聞の発行を予定している。
今回、「こどもとメディア」の活動の価値や意義について、多くの人たちに知ってもらい、各地に波及していくことを目的にシンポジウムを開催する。
宮城県石巻市で東日本大震災後に始まった「石巻日日こども新聞」記者OBで、現在は石巻日日新聞の記者となった千葉拓人さん、川崎市宮前区の小学生による「じもたんKids」の子ども記者らを招き、横浜市内の小中学生の子ども記者たちとともに、日々の活動について報告し、クロストークを行う。
また、東京都市大学メディア情報学部の中村雅子教授と研究室の学生が、「こどもとメディア」に関する10年間の活動について報告する。
ミニシティ・プラスの岩室晶子さんは「『まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく』という理念から、子どもたちがまちを知り、関わるための事業を行ってきた。シンポジウムでは『こどもとメディア』の活動から、新聞記者の道に進んだOBたち、現役こども記者たちが主人公。子どもたちのトークセッションにご参加いただければ」と話す。
開催時間は13時~16時。参加無料。
ミニシティ・プラスは、2007年から毎年春に、自由な発想で子どものまちをつくるイベント「ミニヨコハマシティ」を開催しているほか、神奈川県との協働で子どもたちを県内のまちづくり団体に派遣する「特命子ども地域アクター事業」など、子どもや青少年と地域をつなぐ活動に取り組んでいる。