事業を通じて新しい社会をつくる志を持つ大学生を応援する育成型コンテスト「かながわ学生ビジネスプランコンテスト」の本大会が2月17日、情文ホール(横浜市中区日本大通11)で開催される。主催は神奈川県。
コンテストは2部制で、1部では、事前選考により選ばれた神奈川を代表する8組の学生起業家たちによるビジネスプランの発表が行われる。
2部では、挑戦する学生を応援する「アイディアブレスト・セッション」として、鎌倉を拠点に活動する地域活性化団体「カマコン」が協力し、各プレゼンターがお題を出し、会場全体でアイデアを出し合う。
審査員は、柳澤大輔さん(面白法人カヤック代表取締役CEO)、高宮慎一さん(グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー)、首藤繭子さん(日産自動車主管)、平田光子さん(日本大学生産工学研究科教授)、早川賢さん(横浜キャピタル取締役投資本部長)、山崎博さん(神奈川県 産業労働局産業部産業振興課長)。
審査では、神奈川県知事賞、審査員特別賞のほか、大学生への起業家教育に賛同する企業・団体より提供される17社16枠の「団体賞」を決める。県知事賞受賞者には、県知事への直接プレゼン権やアクセラレーションプログラムの参加権利、各団体賞では第一線で活躍する経営者からのメンタリングや、起業に役立つ講座の受講やコワーキングスペースを利用する権利など、若者の挑戦を後押しするさまざまな副賞が与えられる。
登壇する8組のテーマと代表者は、「『会いたい人に会いにいく旅』を高校生に届ける」(慶應義塾大学 七條あゆみさん)、「Zip Infrastructure~自走型ロープウェイ」(慶応義塾大学 須知高匡さん)、「不眠大国日本の睡眠不足を改善する-移動中の睡眠を快適にする商品開発」(東京理科大学 水野勇望さん)、「T-search 教員志望の大学生を応援するサービス」(日本大学 塚田咲良さん)、「農業支援総合アプリケーションSagri」(横浜国立大学 坪井俊輔さん)、「鯉を食べるを日常に」(横浜市立大学 横田雅典さん)、「Chill Outdoor ~ミレニアル世代向けレンタルサービス付きキャンプスペース」(横浜市立大学 小林彩乃さん)、「ProMeet~スポーツにシェアリング革命を」(立教大学 渡邉勇輝さん)。
運営事務局を担当するNPO法人「ETIC.」横浜ブランチ(中区相生町3)の田中多恵さんは「農業・新公共インフラ、仮眠、教育などテーマもさまざまで、今の大学生世代が何を問題ととらえ、どのようなビジネスを起こそうとしているか、とても聞き応えのあるプレゼンばかり。アイディアブレスト・セッションでは来場者一丸となって、アイディアを出し合い、次なる挑戦の一歩を後押しする。ぜひ会場に応援に来て欲しい」と話す。
開催時間は14時~18時。入場無料。
事業は、神奈川県の「起業家創出促進事業」の一環で実施される。県では2016年に「かながわ起業家教育推進協議会」を立ち上げ、県内12の大学や支援機関とともに若者の起業家精神を高め、挑戦を後押しする風土をつくる事業を推進してきた。