男子バスケ・Bリーグの横浜ビー・コルセアーズは、展開中の「神奈川ダービー」で川崎ブレイブサンダースと対戦し76-83で勝利を逃した。3月13日のこのゲームで横浜の川村卓也選手(#1)が個人通算8000得点を達成した。
決して負けることができない横浜。勝ちに行く姿勢は第1Q(クォーター)から表れていた。横浜最初の得点はブランドン・コストナー選手(#34)。これに続いてアーサー・スティーブンソン選手(#33)が2本連続して加点すれば、田渡凌選手(#21)、竹田謙選手(#25)も奮起して得点し18-17と1点差ではあるが川崎をリードした。
第2Qに入ってもコストナー、スティーブンソンの両選手が健闘しリードを死守するも、川崎の辻直人選手(#14)、藤井祐眞選手(#0)の3ポイントで追いつかれた。横浜のエドワード・モリス選手(#32)が得点し再びリードするもその後が続かない状態に。川崎はこの間に、ニック・ファジーカス(#22)、バーノン・マクリン(#21)、篠山竜青(#7)の各選手が得点。横浜の湊谷安玲久司朱(みなとや あれくしす・#5)の3ポイントまで得点が入らず29-37とリードされた。
第3Qで横浜は、再度反撃を開始。そのきっかけを、連続2本の3ポイントを決めた橋本尚明選手(#7)がつくる。川村選手、スティーブンソン選手や、竹田選手の連続得点などで逆転し優勢になるが、辻直人(#14)と長谷川技(#33)の両選手に3ポイントを決められ54-60と引き離される。
第4Qで、川崎は、エドワーズ、マクリン、ファジーカスの3選手によるオンザコート3と辻直人選手の布陣に、コストナー選手や、橋本選手がこのクォーターで2本の3ポイント(試合合計4本)で対応するがリードを縮めらなかった。川村選手が最後に投じたボールがきれいに弧を描いてリングに収まるも76-83で黒星となった。
横浜のトーマス・ウィスマンヘッドコーチは、「負けはしたが、勝てるチャンスを作れるチームになっている。あと一歩。『勝ちきる』ことが必要でこれからの課題」と総括。併せて「橋本のディフェンス力がチームにエナジーを与えている」「川村の8000得点はうれしい」との言葉を残した。