オリンピック・パラリンピックに連続出場している卓球のナタリア・パルティカ選手のドキュメンタリー映像「WHO I AM」上映会が、5月17日に「象の鼻テラス」(横浜市中区海岸通1)で開催される。
アジアパラ競技大会に出場したパラ卓球日本代表のエース・岩淵幸洋選手
上映会はBS放送WOWOWが協力し、2000年のシドニーパラリンピックより障害者スポーツの報道に取り組んできたNPO法人国際障害者スポーツ写真連絡協議会(通称:パラフォト、横浜市中区鷺山20)の呼びかけで、ヨコハマ・フットボール映画祭実行委員会や日本肢体不自由者卓球協会などの映像やスポーツ・障害者に関連した市民団体が協力して準備を進めてきた。
「WHO I AM」は、BS放送WOWOWと国際パラリンピック委員会(IPC)の共同プロジェクトとして、リオパラリンピックが開催された2016年から、東京パラリンピックの2020年までの5年にわたり、世界最高峰のパラアスリートに迫る映像シリーズ。
上映するのは、ポーランド生まれの先天的に右腕が肘までしかない卓球選手で、アテネ・北京・ロンドン・リオのパラリンピックで4連覇中の「卓球の女王」と呼ばれるナタリア・パルティカさんが、オリパラの卓球で歩んできた姿、周囲の人々や街に育まれる日常に触れる作品。
上映後には、「WHO I AM」の密着取材を指揮してきたチーフプロデューサーの太田慎也さん、トリノパラ・アルペンスキー日本代表の野島弘さん、スペシャル・ゲストとしてパラ卓球日本代表のエース・岩淵幸洋選手が登場し、来場者とともにディスカッションを行う。
上映に先立ち15時から開催される、パラアスリートと会場を訪れた人々が卓球を楽しめる「パラ卓球お試し交流会」には、岩淵選手のほか、横浜のパラ卓球選手も参加する。
パラフォト代表の佐々木延江さんは「来年はパラリンピックが開催される。大舞台に立つパラスポーツ選手と支える人達の物語を見た後に、スポーツそのものの価値、スポーツと障害、地域と障害について、参加者と語り合いたい」と話している。
開催時間は、パラ卓球お試し交流会は15時から。上映会は18時30分から(18時受付開始)。終了後に交流会も行われる。入場無料。
イベントは、18日・19日に開催される「世界トライアスロンシリーズ横浜大会」の応援を兼ねて企画された。パラトライアスロンのレースには、世界各国から70人のパラトライアスリートが出場する。
パラフォトでは、連動企画として「パラフォト・子ども放送局」を開設し、小学生から大学生までの子どもたちがパラトライアスロンの試合をリポートする。現在、パラスポーツに興味のある子どもと、協力スタッフを募集している。