ウエイターやウエイトレスがグラスや瓶をのせたトレイを持って走る「ウエイターズレースジャパン2019」が6月9日、日本大通り(横浜市中区日本大通)で開催される。
出場者は店舗でのサービス時の正装もしくは白いシャツと黒いズボンを着用し、トレイの上の瓶を割らないようにゴールをめざして早さと優雅さを競う。2011年から開催されており、今年で8回目。毎年イチョウが紅葉する11月に行われてきたが、秋開催のため気温が低いことと表彰式の時間帯には日が沈んでしまうため今年から開催時期が初夏に変わった。
ウエイターズレースは、1930年代にパリでウエーターの仕事の認識を改善することを目的にスタート。現在世界50カ国以上で開催されており、横浜は国内唯一の公式大会開催地。
主催は日本ウエイターズレース協会と日本大通り活性化委員会。1984年にパリで行われた「第50回ウエィターズレースパリ大会」の出場経験を持つ梶恒翁さんが、協会会長を務める。
当日は日本大通りの道路を封鎖し、片道150メートルを往復する計300メートルを走る。団体戦は1チーム5人の計1,500メートルで、1人以上の女性選手の参加が条件。参加選手は、直径30センチメートルのトレーの上にボトル1本とグラス3個を載せ、タイムトライアル形式でスピードを競う。
昨年の優勝は、総合個人戦はローズホテル横浜の里村将人さん、女子個人戦は横浜ベイシェラトンホテル&タワーズが獲得。団体戦は横浜ベイシェラトンホテル&タワーズが勝ち取った。
今年もホテルや中華料理店などの団体13チームと、30人程度のウエーター・ウェイトレスが個人戦に出場予定。
日本ウエイターズレース協会事務局の村上恵美子さんは「リスクを取って早さで攻めるか、安全に確実にゴールを目指すか、バランス感覚が試される競技。今年からキッチンカーやパラソル付きのテーブルと椅子も準備している。新緑の中、パワーアップしたウエイターズレースを皆様にお楽しみいただきたい」と話している。
開催時間は11時~16時15分。観覧無料。荒天中止。