みなとみらい線馬車道駅地下通路に誰でも自由に弾ける「横浜BMIストリートピアノ」が設置され、6月15日に一般に開放された。横浜市都心部では、昨年12月にマリナード地下街に設置されたピアノに続き2台目。
一般開放に先立ち行われたオープニングセレモニーでは、中区出身の木村香恵さんによる演奏が行われた。
「横浜BMIストリートピアノ」は 馬車道 、マリナード 、伊勢佐木 の3つの連なる商店街から成る「BMI実行委員会」が主催するプログラム。同委員会と横浜市は、来年の市庁舎移転で同地区の活気が失われることを懸念し、関内地区の活性化を検討していた際、市担当者の提案により、市青少年育成センターで廃棄予定だった2台のピアノを設置した。BMIとは、B=馬車道、M=マリナード、I=伊勢佐木の3つの商店街の頭文字。
15時から行われた木村さんによるラフマニノフ「鐘」、ベートーベン「エリーゼのために」などの演奏に80人ほどの観客が聴き入った。
プログラムを提案した横浜市都心再生課の庄司敏雄さんは「2台設置されているので、ピアノをハシゴしてほしい」と期待を込める。
設置場所である横浜高速鉄道の鈴木伸哉社長は「鉄道をただの移動手段ではなく、多くの人が楽しめる場所になってほしい。移動するために駅を通過するのでは無く、駅を目的にしていただくようになれば」と話している。
馬車道駅のストリートピアノは、始発から終電まで自由に演奏できる。