神奈川県民ホール(横浜市中区山下町3)6階のレストラン「英一番館」で8月8日より、プロジェクションマッピングを駆使するパフォーマンス集団「白A」による「浮世絵カフェ」が行われる。
ショーは、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」など世界的に有名な浮世絵をテーマに、メンバーが浮世絵の人物の格好に扮(ふん)して行うダンスやパントマイムを飲食しながら楽しめる、浮世絵の2.5次元エンターテイメント。観客の様子を撮影して最後に演出に組み込むなど、映像技術をフルに活用して、観客と一体となるステージを繰り広げる。
「白A」は2002(平成14)年に活動を開始。プロジェクションマッピングなどの最新技術を駆使し、ダンス、アクロバット、パントマイム、コメディと映像がコラボレーションする舞台を世界30カ国で500回以上公演している。アメリカの国民的オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」でアジア人初のゴールデンブザー賞も獲得した。今年4月に独立・起業して、横浜市鶴見区に拠点を置き活動するにあたり、神奈川県と共同で行うこととなった。
主宰の佐藤良介さんは「日本ではブロードウェーのようにナイトタイムエコノミー(夜の経済活動)が無い。日本にブロードウェイを作ることをテーマに、神奈川県と英一番館と共同運営で夜の文化を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。
公演は19時と21時の2回。入場料は大人=3,000円、3歳以上15歳以下=1,500円(飲食代別途、ワンプレートオーダー制)。火曜・水曜定休。開場は公演1時間前。
神奈川県が進める文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す「マグネット・カルチャー(マグカル)」の一環で、訪日外国人旅行(インバウンド)を呼び込む狙い。9月に始まるラグビーワールドカップや、東京2020オリンピック・パラリンピックの観光客に夜のエンターテインメントを提供する。
マグカルのプログラムでは、毎週日曜、県庁前の日本大通りを歩行者天国にし、地元のアーティストによる演奏プログラム「マグカル開放区」や、毎週水曜夜に関内のライブ居酒屋「スリーエス」(中区太田町4)で、クラウンショーやパントマイムなどを行う「マグカルナイト」も行っている。