京急グループの11社が集まるグループ本社が横浜駅東口(横浜市西区高島1)に新たに完成した。建物は地上18階・地下1階で、高さ85メートル、延べ床面積は約2万2000平方メートル。
来年1月、京急本社にミュージアムが誕生 湘南電気鉄道「デハ230形」を展示
1階は京急ミュージアムと認可保育園を併設し、2階のエントランスエリアは木の天井パネルと土壁で温かみのある空間に費仕上げ、「誰もが気軽に立ち寄れるエントラス」をコンセプトに隈研吾設計事務所が設計した。天井の木のパネル幅は京急が120年前に国内で初めて導入した路線幅(国際基準の14333ミリメートル)となっている。
6階~10階が京急電鉄の執務室で、中階段でセキュリティーチェックの無い階段も設けた。各フロアは柱のない広い空間となっており、社員同士のコミュニケーションを促す「インタラクティブエリア」も設けられている。
11階~16階はグループの本社が各フロアに入り、最上階はグループ社員全員が利用できるコミュニケーションエリア(社員食堂)やカフェテリア「Terminal」が24時間利用できる。食事だけでなくプレゼンテーションや懇親会などにも利用できるAゾーンとBゾーンは少人数のソファ席や和室も完備する商談や社員同士の交流に使われる。
完成に際し、京急電鉄の原田一之社長は「横浜エリアは京急沿線の真ん中で、リニアの駅である品川駅や羽田空港などの、人々を京急沿線に波及させていきたい。今まで分かれていた京急のグループ11社を集結させることで、より効率的な業務に取り組んでいきたい。横浜駅は計沿線の中でも最大の乗降者数を誇り、これからもっと横浜の地と、京急グループがつながっていければ」と話す。
入居企業は、京浜急行電鉄、京浜急行バス、京急不動産、京急イーエックスイン、京急アドエンタープライズ、京急ストア、京急リブコ、京急サービス、京急システム、京急ビルマネジメント、京急ビジネス。