みなとみらい地区・関内エリアで横浜MaaS「AI運行バス」の実証実験が10月10日から20日にかけて実施されている。
「AI運行バス」は、AI(人工知能)を活用し、乗りたいときに、行きたい場所までダイレクトに乗客を運ぶオンデマンドの乗合型公共交通サービス。横浜市がNTTドコモ、未来シェアとともに立ち上げた「まちの回遊性向上プロジェクト」の一環として準備が進められているオンデマンド乗合交通システム。実証実験は昨年10月~12月にかけて行われた第1弾に続き2回目となる。
利用者はスマートフォンアプリかブラウザ上のWebアプリから利用登録の後、目的地・乗車位置・人数を入力する。乗降リクエストに対して、AIがリアルタイムで配車や最適ルート、乗り合せる組合せを計算し、最適な配車を行い利用者を送迎する。ルートや時刻表が固定された従来の路線バスとは異なる柔軟な交通手段として期待が持たれる。
乗車降車ができるポイントは、みなとみらい21地区、関内地区内の商業施設や宿泊施設など33カ所。みなとみらい地区から野毛・伊勢佐木方面、元町・中華街まで幅広いエリアをカバーする。
横浜市経済局新産業創造課の高木秀昭課長は「来街者の回遊性を向上する新たな交通サービスを創出し、地域経済の活性化を目指す取組。昨年度の実証には3万4千人と多くの皆さまにご参加いただいた。今回は需要に応じた効率性の向上のため、小型バス車両の運行など新たな実証も行う。ぜひ多くの皆様にご参加いただきたい」と話す。
利用料は実証実験期間中は無料。観光情報や目的施設のクーポンも獲得できる。