1859(安政5)年の開港から絹と共に発展した横浜の歴史と絹の魅力を発信するイベント「横浜絹フェスティバル」が現在、市内各所で開催されている。
昭和前半まで横浜港からの最大の輸出品目だった生糸(絹)と共に発展した横浜の歴史にちなんで2016年に始まり、今年で4回目。
22日~24日はメイン期間として市内各所でさまざまなイベントを開催。22日には象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で、ファッションデザイナーMICHIYO INABAさんによる、絹のオートクチュールに身をまとったダンサーらが、音や光とコラボレーションするステージベント「絹龍舞 ~時を紡ぐ~」や、生糸輸出と横浜スカーフを解説する「レクチャー&スカーフアレンジメントショー」などを行う。会場では、絹製品の物販やワークショップも予定。
23日は横浜高島屋(西区南幸1)7階呉服売り場で「十二単衣の着装ショー ~空蝉体験~」を開催。翌24日は横浜市開港記念会館(中区本町1)で、京友禅や加賀友禅などの着物約40点によるショーや、浮世絵伝道師・牧野健太郎さんによるトークイベント「横濱浮世絵から見る開港時の横濱とシルク」を開く。
そのほか、シルクセンターやシルク博物館、横浜赤レンガ倉庫の会場では、横浜と絹をテーマにしたトーク、子ども向けの絹とカイコの勉強会、着物体験、ハンカチ手捺染(なっせん)やミニ畳作り体験講座などを行う。
ホテルニューグランドなど横浜市内8ホテルでは、オリジナルのシルク入りスイーツとカクテルを提供。国産絹糸を細かく裁断し特殊な技法で水に溶かし、長時間かけて食品に使えるようにしたシルクの水溶液を材料に使い、シルクのようななめらかな舌触りが特徴だという。今月24日まで。