関内ホール(横浜市中区住吉町4)で2月2日、「第41回ヨコハマ映画祭」が開催され、主演男優賞を受賞した池松壮亮さん、主演女優賞を受賞した小松菜奈さんをはじめとする俳優たちや映画関係者らが登壇した。
主演男優賞を受賞した池松壮亮さん、主演女優賞を受賞した小松菜奈さん
受賞式には、主演男優賞の池松壮亮さん(「宮本から君へ」)、主演女優賞の小松菜奈さん(「さよならくちびる」、門脇麦さんは欠席)、最優秀新人賞の瀧内公美さん(「火口のふたり」)、鈴鹿央士さん(「蜜蜂と遠雷」)、杉田雷麟さん(「半世界」)、山田杏奈さん(「小さな恋のうた」)らが出席。
同映画祭で作品賞、最優秀新人賞、特別大賞の3冠を獲得したグランプリ作品「火口のふたり」、ベストテンから「さよならくちびる」「蜜蜂と遠雷」を上映し、各賞受賞者や映画評論家をゲストに招いた表彰式が行われた。
同映画祭で2度目の主演男優賞を受賞した池松さんは、作品「宮本から君へ」(真利子哲也監督)で純真一途な青年を熱演。エネルギーあふれる圧倒的な演技で観客を魅了した。壇上で、真利子監督とのエピソードを交えながら「この作品には、変化を恐れず、変化を求めて、日本映画を前に進めたいという勇気のあるスタッフが集まっていた」と振り返り、ファンで埋め尽くされた満員のホールを前に「20代はたくさん映画に助けてもらったので、30代はもうワンギア上げていきたい」と決意を新たにした。
同映画祭実行委員長の北見秋満さんは「皆さんの支えがあってのヨコハマ映画祭。サプライズな演出も入れながら、今年もここでしかできない表彰式になったのではないかと思う。ヨコハマ映画祭、50回を目指してがんばるので来年も足を運んでほしい」と語った。
ヨコハマ映画祭は、スポンサーや自治体からの支援を受けず、学生や会社員など日本映画ファンがボランティアで主催する映画祭として知られる。審査員を務めるのは映画評論家や映画ライターなどの映画関係者と一般映画ファンらで、今年度は39人が審査にあたった。次回は2月14日に関内ホールで開催予定。