横浜市立大学が4月1日、横浜ランドマークタワー(横浜市西区みなとみらい2)内に「みなとみらいサテライトキャンパス」を開設する。
同キャンパスはランドマークタワー7階に新設される、三菱地所と同大学の産学連携イノベーション拠点「NANA Lv.(ナナレベル)」内に開設する。同大学では2018(平成30)年より、横浜中心部でのキャンパス構想を検討してきており、シェアオフィスとキャンパスを併設するというアイデアが、みなとみらいのサテライトキャンパスの実現につながった。
キャンパスでは主に社会人を対象とし、2020年度より開設する日本で初めてヘルスデータサイエンスに特化した大学院「ヘルスデータサイエンス専攻」の学生(12人)が授業を受けるほか、データサイエンス学部の学生や市民を対象とした「エクステンション講座」も開講する予定。
産学連携拠点は、横浜市立大学のサテライトキャンパスや、2020年4月開設予定のデータサイエンス研究科などの横浜市大との協業を目的とした企業などによるプロジェクトスペースで構成され、大学の研究者と利用者らとの交流、大学と企業のコラボレーションによる共同研究を展開し、横浜市が掲げる「イノベーション都市・横浜」の実現を目指す。事業は横浜市経済局も連携し、官民学の連携スペースとして、イノベーション人材やベンチャー企業、新規事業の輩出を目指す。
拠点名の「ナナレベル」は、次なる世界企業を目指す横浜発のビジネスを、まだ成長の余地がある「7レベル」として表現し、横浜ランドマークタワーの7階に位置する本拠点を「NANA Lv.」とネーミングした。
同大企画財務課長の高橋優治さんは「社会人の学び直しの機会や、横浜市の進める『イノベーション都市・横浜』に向けて、みなとみらいサテライトキャンパスを拠点に、今後も連携していきたい」と話す。
横浜の中心部では、神奈川大学(2021年)、関東学院大学(2022年)がキャンパスの新設を予定している。